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アマゾンが独自の食品スーパーチェーンを強化する動きを進める中で、グーグルと米国第2位の食品スーパーが手を組み、食料品の購入体験をデジタル化する計画を明らかにした。

米国で2253店舗を展開する食品スーパーの「アルバートソンズ(Albertsons)」は、2750店舗のクローガーに次ぐ、米国2位の生鮮食料品チェーンとして知られている。

アルバートソンズは3月30日の声明で、「当社は顧客に便利でエキサイティングなショッピング体験を提供することで業界をリードしている。グーグルの技術的な専門知識と当社のイノベーションを組み合わせ、優れたエクスペリエンスを提供していく」と述べた。

今回の提携は、グーグルにとって非常に重要な意味を持つ。グーグルは、成長中のクラウド事業で黒字化を目指しており、その成長は主に知名度の高い顧客によって支えられている。アルバートソンズは、SafewayやVons、Jewel-Oscoなど、20以上の食料品ブランドを運営している。

グーグルは、同社のクラウドAI(人工知能)ツールであるVision AIやRecommendations AI、さらにBusiness Messagesなどを、食料品チェーン店の業務に送り込み、「世界で最も予測可能な食料品エンジン」 を実現したいと考えている。

アルバートソンズとグーグルはさらに、食料品店の買い物客が店内で商品を見つけやすくするためのグーグル検索とマップの統合や、決済端末へのグーグルペイの統合も進めている。両社はともに、アマゾンとの激しい競争に直面している。

アマゾンは、ここ数年「アマゾン・フレッシュ」の旗印のもと、独自の食料品チェーンを拡大しようとしており、現在11店舗のアマゾン・フレッシュを運営しているが、さらに28店舗の開設に向けた準備を進めているとされる。アマゾンはさらに350店舗のホールフーズ・マーケットを運営している。

アマゾンの店舗数はまだアルバートソンには及ばないものの、同社の莫大な資金力は、食料品スーパーにとって直接的な脅威となっている。

アマゾン・フレッシュの店舗では、Alexaを搭載したカートが提供され、買い物客はアカウントに保存した食料品リストを見ることができる。また、店舗内の各所にEcho Showタブレットが設置されており、探している商品を簡単に見つけることが可能だ。

アルバートソンとグーグルは、独自の機能を盛り込んだマップや、買い物のためのリストを近々展開する予定というが、その時期については明らかにしていない。アルバートソンズは、すでにグーグルのBusiness Messages を導入しており、ワクチンに関する情報を買い物客に提供している。

編集=上田裕資

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