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エール取締役 篠田真貴子(左)、リンクトイン日本代表 村上臣(右)

「日本型雇用の終焉」により、我慢をしながら働く時代は終わった──。

ヤフーの元執行役員で、世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス「リンクトイン」の日本代表を務める村上臣が、新たなキャリアの常識を定義しようとしている。

モバイルの第一人者として第一線で活躍、その後2017年末に、村上は国内不振が囁かれていたリンクトインにジョイン。40歳にして異業種、初めての外資企業に足を踏み入れながらも、カントリーマネージャーとして雇用の流動性を高め、「自分のキャリアは自分で築く」ことを提唱してきた。

4月発売の自著『転職2.0』では、やりがい、年収、人間関係の全てを手に入れて、我慢しない働き方を勝ち取るために必要な、体系的メソッドを詳細に解説。キャリアは人生の延長線上にあることを前提に、自身の市場価値を高め、理想の転職を実現するために必要なステップが書かれた本書は、行動に落とし込みやすいのが特徴だ。

まさに、自身のスキルでキャリアを築き上げた一流のジェネラリストである村上は、これからの転職をどう見据えるのか。マッキンゼー、ネスレなど一流企業での転職を経験し、自身のキャリアと常に向き合い続け日本では珍しい「ジョブレス」の期間も設けた後、現在はエール取締役を務める篠田真貴子と対談した。


──このタイミングでのご出版、どのような背景があったのでしょうか?

村上:“ジョブ型雇用” というキーワードが、昨年頃から話題に登り始めているのは実感していました。それに相まって、コロナ禍であったことは大きかったですね。個人的な理由ですが、リモートワークのおかげで時間ができたんです。


リンクトイン日本代表 村上臣

──タイトルの転職2.0には、どのような意味が込められているのでしょうか。

村上:なぜ2.0なのかと思う方もいると思います。4.0くらいでもいいのではないかと。

しかし今、人の流動性が強制的に高まってきているちょうど渦中にいます。コロナの影響で、転職の在り方は変わってきました。一方で、リンクトイン経由で学生の方々から就活の相談をもらっていて気がついたのは、やはり就社意識が若い世代の間でも強く根付いているということ。

これが根本的に違うのではないかとしっかり伝える必要がありました。加えて、転職本というのは今まで、精神論みたいなものが多かったんですね。誰しもが行動に移せるような、メソッドとして体系立った実践本みたいなものを作れば、お役に立てるのかなと思って本を書くことにしたんです。

文=初見真菜 構成・編集=谷本有香

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