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篠田: まさにそうですね。私自身も、エールに入った直接のきっかけはビジネス友達的な付き合いからです。いつか転職に役立つと思っていたわけではなく、普通に楽しくおしゃべりをし、意見交換をしたり、最近この本が面白くてみたいな話をしあったりする間柄でした。

質問についてですが、採用する側もされる側も、本当の意味で自分の本音とかコアな部分って意外とわからないんですよ。自問自答してもわかりません。そこで臣さんがおっしゃっている人脈って、単に人のつながり以上の意味を成してきます。

例えば、ある会社に勤めていてその中で壁にぶつかったり、嬉しいことがあったりしたときに、それを全然文脈の違う外部の人に話してみたり、聞いてもらったりすることで、自分の会社の特徴、長所や短所まで見えてくるというのがとても大事だと思います。これは採用する側も同じように、個性、カルチャーって何というところを表出するような努力が双方にあるべきだと思います。

仕事と面接は別物なので、面接だけでは無理です。弊社ですと、業務委託という形をフル活用していて、あらゆるところで業務委託を活用しています。

わかりやすい例だと、メガベンチャー執行役員の方がセールスのフロントでバリバリ働いています。深く関わって一緒に仕事した期間が一定あると、単発の出会いでは難しい、言語化、表出ができて、そこからお互い納得してより深いコミットをする。それがお互い自然かなというのを体感しています。

「自分の人生の中のキャリア」が基軸


──お二人が転職活動をするときには、どういった機軸を大切にされていましたか。また、これからの時代、キャリアアップ以外に何が転職の基軸になり得るでしょうか?

村上:私自身、いわゆる転職をしたのは2回程です。そのとき考えていたのは、自分が楽しいこととか世の中が変わっていくタイミングのところで、自分の持っているスキルを使って貢献したい、社会が変わるところにいたいという思いです。

ヤフーを辞めたのは、自分が見たい景色が見えたからです。皆がスマートフォンで、常時インターネットが手のひらにあるという景色。90年代に夢みたところが、実現されたんですね。次何するかを考えたときに、もうこの延長線上にはないと気づいたんです。今後を考えていて、グローバル企業はどんどん強くなると思っていたので、合う合わないは別にして、一度グローバル企業の中に入ってマネジメントの仕方を見てみたくて。

そのときにちょうど現職の話が出て。リンクトインは、基本的には人材の会社で全然異業種なんです。当時そのマーケットはあまり見ていませんでした。

ただ、働き方改革と言われるなか、雇用流動性を上げていくことができるリンクトインは、実は結構すごいのかなと思いました。そこで、本社の社員と20人以上話しを聞いたところ、素晴らしいビジョンとミッションを持ってやっていて、働いている人もすごくいい人で、これは面白そうだなと。

文=初見真菜 構成・編集=谷本有香

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