Close RECOMMEND

Photo by David Ryder/Getty Images

米ニューヨークのマンハッタンで29日、65歳のアジア系女性が通りがかりの男に暴行を受ける事件が起きた。警察が公開した防犯カメラ映像には、その場に居合わせた人々が介入せずに傍観する様子が映されている。米国では最近、アジア・太平洋諸島系の人々に対する同様のヘイトクライム(憎悪犯罪)が増加している。

警察によると、事件は午前11時40分ごろ、ミッドタウンの高級アパート前で発生。同市警察のヘイトクライム担当チームが捜査しており、容疑者特定につながる情報提供を一般に呼び掛けている。

男は女性の腹を蹴った上で、地面に倒れこんだ女性の頭部や上半身を繰り返し踏みつけた。警察によると、男はその際、女性に反アジア的な言葉を浴びせたという。

アパート内に設置された防犯カメラの映像には、ロビーにいたものの介入しなかった人物や、地面に倒れこんでいる女性をしり目に玄関のドアを閉める男性2人が映っている。



ABCニュースによると、女性は重傷を負って病院に搬送され、現在の容体は安定している。アパートの開発・管理会社ブロドスキーはインスタグラムへの投稿で、事件に介入しなかった従業員に停職処分を科したと発表。さらに、同じく現場にいたものの介入しなかった配達業者の特定を試みていると表明した。

ニューヨーク市警察によると、同市では今年に入ってからアジア系に対するヘイトクライムが33件発生している。米国では昨年の新型コロナウイルス流行開始以降、アジア系住民に対するヘイトクライムが増加。アジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)に対するヘイトクライムを監視する非営利団体「ストップAAPIヘイト」は今月の発表で、アジア系に対するヘイトクライムの報告件数は過去12カ月間で3800件近くに上ることを明らかにしている。

翻訳・編集=遠藤宗生

PICK UP

あなたにおすすめ