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パカーソ共同創業者のAustin Allison(右)とSpencer Rascoff(左)/(C)Pacaso

セカンドハウス向けのマーケットプレイスを展開するパカーソ(Pacaso)が、シリーズBラウンドで7500万ドルの資金調達を完了した。これにより、パカーソは3月24日、創業からわずか5カ月で評価額が10億ドルを超え、米国企業としては史上最速でユニコーン企業の仲間入りをしたと発表した。

パカーソは、最高経営責任者(CEO)のオースティン・アリソン(Austin Allison)と、不動産検索サイト「ジロウ」の共同創設者スペンサー・ラスコフによって創業された。同社はこれまでに累計9000万ドルを調達している。

パカーソは、休暇を過ごすセカンドハウスの所有権を分割し、複数のオーナーに提供する事業に特化した企業だ。大多数のケースでは、まずはパカーソが物件を一括購入し、複数オーナーによる利用の管理を行う。現時点でセカンドハウスを所有している人も、パカーソのプラットフォームを利用して、自らが持つ不動産の所有権の一部を売却することが可能だ。

アリソンCEOは、「セカンドハウスを持ちたいと望みながらも、コストがネックになり実現できていない世帯は、数千万の単位で存在する。あるいは、セカンドハウスを買えるだけの資金はあるが、時間にして10%ほどしか使わないものを100%所有して良いものか、ためらいを覚えているという場合もある」と説明する。現在35歳のアリソンは、自らが最初に立ち上げた不動産スタートアップのドットループ(dotloop)を2015年にジロウに売却している。

パカーソは、売上高を含めて、財務関連の数字を公表していない。今回の資金調達に関するプレスリリースには、代わりに同社ウェブサイトの訪問者数(50万人以上)と、同社サービスについて問い合わせをした見込み客の数(6万人)が記されている。

今回の資金調達を主導したのは、グレイクロフトと、グローバル・ファウンダーズ・キャピタル(Global Founders Capital)だ。パカーソはこの資金調達ラウンドに加えて、借入により10億ドルを確保したことも明らかにしている。

このように創業間もない企業が、10億ドルを超える高い評価を受けることは、不可解にも感じられる。グレイクロフトの創業パートナー、ダナ・セトル(Dana Settle)も、急成長企業の価値評価には「難しい」と認めつつ、「(パカーソの)あらゆる要素が、我々が投資対象に求める主要な条件にぴったりマッチしていた(中略)。この市場で大企業になるためには、多くのシェアを獲得する必要はない」と述べた。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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