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ビットコインの価格は、年初からしばらくの間急上昇した後、3月に入ってからは勢いを失っている。

10月に始まった最新の強気相場で約500%上昇したビットコイン価格は、3月に入り一時的に6万ドル強の史上最高値を記録したが、1月から2月初旬に見られたような勢いは続かなくなりつつある。

しかし、過去の価格推移のデータによると、3月の下落の後には4月の上昇が続くことが多く、トレーダーや投資家は明るい気持ちでいる。

マン島に本拠を置く取引所「CoinCorner」のCEOのダニー・スコットは筆者の取材に次のように述べた。「ビットコインの価格見通しおいては、時期も考慮される要因のひとつであり、英国と米国の税年度末である4月は、上昇する可能性が高い」

スコットによると、過去10年間の価格データを分析したところ、4月のビットコインの平均上昇率は51%だったという。これが再現されるとしたら、今年の4月末のビットコインの価格は8万ドル強に達することになる。

過去10年のうちビットコインが4月にマイナスを記録したのは、2014年(6%減)と2015年(4%減)の2回だけだという。さらに、5月にマイナスが発生したのも、2015年(1%減)と2018年(18%減)の2回のみとされる。

さらに、スコットによると、これらのマイナスの4月と5月はビットコインが弱気相場にある時期に発生しており、市場のセンチメントも考慮すべき要因だという。

「現在のビットコイン市場は、強気のセンチメントにある」とスコットは述べ、イーロン・マスクやジャック・ドーシーのような著名人や、金融業界の大手からの支持が高まっていることを指摘した。

しかし、毎年4月にビットコインが好調なのは、単なる偶然に過ぎないという見方もある。価格データサイト「CoinGecko」のCOOであるBobby Ongは、次のように述べている。

「私個人としては、ビットコインや暗号通貨が4月に上昇する理由は特に無いと考えている。おそらく唯一考えられるのは、歴史的にビットコインは3月に下落する傾向があるので、4月は反発するということぐらいだ」と彼は述べた。

Ongは、この「歴史的な偶然の一致」は、ビットコインのトレーダーや投資家が、単純に過去の傾向のみを根拠として、将来の予測を行っていることを示していると警告した。「多くの人が3月はアンダーパフォームになると考えて、それに備える措置を取れば、実際のパフォーマンスもアンダーパフォームになる」とOngは話した。

編集=上田裕資

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