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2021.03.30

【3月第4週資金運用まとめ】仮想通貨現物取引のディーカレットが67億円の調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、3月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

ディーカレット


調達額:67億円
調達先:インターネットイニシアティブ / KDDI / 日本電信電話 / 三井住友銀行 / 三菱UFJ銀行 / ゆうちょ銀行 / 綜合警備保障 / 三菱商事 / SBIホールディングス / セコム
備考:インターネットイニシアティブは筆頭株主として増資総額の30%、20億円を出資 / 融資含む

デジタル通貨の取引・決済を担う仮想通貨現物取引サービス「ディーカレット」を運営するスタートアップ。

同社は"すべての価値をつなげて、シンプルに交換する"をコンセプトに、安全性と利便性を備えたデジタル通貨取引のスタンダードとなる"デジタル通貨のメインバンク"を目指している。

「ディーカレット」はスマホで簡単に仮想通貨の交換、送受、保管ができる。シンプル、成行、指値、逆指値などの充実した取引方法に加え、日本円建て/ビットコイン建ての計7種類の通貨ペアを利用することが可能だ。ホーム画面には自分の資産(日本円・仮想通貨)を通貨毎に表示しており、一目で資産情報をチェックすることができる。

2021年3月にはインターネットイニシアティブをはじめ、KDDI、日本電信電話、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、綜合警備保障、三菱商事、SBIホールディングス、セコムを引受先に67億円の資金調達を実施。

本調達により民間発行デジタル通貨の実現と企業独自のスマートコントラクトの実装を可能にする二層構造デジタル通貨プラットフォームや、ブロックチェーンを利用したあらゆるデジタル価値の交換プラットフォームの開発体制を強化を進める方針。

WealthPark


調達額:25億円
調達先:JICベンチャー・グロース・インベストメンツ
備考:登記簿より金額を推計 / 出資元はニュースから推測

個人投資家向けの投資プラットフォーム「Wealth Park」を提供しているスタートアップ。

「Wealth Park」は個人投資家向けの"非流動資産の資産運用プラットフォーム"である。非流動資産には不動産から絵画まで、現金化しづらい様々な資産が含まれる。同社は不動産分野から着手し、個人投資家と不動産管理会社にアプリ・システムの開発を行なっている。

また、資産の管理はデベロッパー、仲介会社、管理会社、銀行、保険会社からなる幅広い体制ができているので、包括的にサポートがなされる。そのことで常に最新のマーケットニュース、チャットによる確認、アセットのポートフォリオをいつでもアプリで確認できることを目指す。

2021年3月には、産業革新投資機構傘下のJICベンチャー・グロース・インベストメンツを引受先とする第三者割当増資で25億円の資金調達を実施。調達資金は、不動産管理会社が不動産の小口化商品の投資家の管理ができるソフトウエアを開発し、2021年10月以降に提供を始める見込みだ。
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文=STARTUP DB

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