小学生の将来なりたい職業の1位がYouTuberという現代にあって、動画コンテンツがもっとも多くの人の心に、深くリーチするのは間違いないことだろう。そして東京オリンピック・パラリンピックを目前にしたこの春、池江選手を題材にした作品が発表されるとは、なんともタイムリーなことだ。
「私たちが池江さんに出会ったのは1年半ほど前のことでした」と語ってくれたのは「SK-II」の日本事業を統括する荒尾麻由グローバル バイスプレジデント。
「当時、白血病を発症されていた池江さんと何度もお話し、苦しい状況にあっても前を向き続ける姿に心を打たれました。それはまさに、運命がただの偶然ではなく、自らの選択によって切り開けるものであるという私たちのブランドメッセージを体現しているものであり、彼女のストーリーを世界中の女性に届けたいという想いが『SK-II STUDIO』設立へとつながったのです。
池江さんも果敢に運命に立ち向かう姿を、いつか池江さんの準備ができた段階でシェアできるようにムービーに残しておきたいと話していました。誰にお願いすればいいだろうと考えたとき、まっさきに浮かんだ是枝裕和さんが、我々の想いに賛同し、特別にメガホンをとってくれて、今回の奇跡のようなタッグが生まれました。
現在はパンデミックの影響もあり、女性をとりまく環境はますますシビアになっているように思います。たとえば育児をしながら在宅でリモートワークしなければならなくなった女性も多くいるだろうし、女性が感じているストレスとプレッシャーはさらに強くなり、いろいろな決断を迫られているはず。そんな状況だからこそ、『SK-II』は女性たちが自らの意志で運命を変えられるように応援する存在であり続けたいと思っています」
『SK-II STUDIO』は今年中に計8作を公開する予定であり、その動画を1回再生するごとにつき1ドルを、#CHANGEDESTINY資金(2021年は最大50万ドル)として、運命を変えようと前に一歩踏み出す女性へのさまざまな支援活動に拠出すると発表している。
いつ収束するのか終わりが見えない未曾有の状況が続く中、これから公開される8作の動画が多くの女性に希望やパワーを与えてくれるに違いない。我々の肌を変え、生活や運命にも影響を与える「SK-II」のこれからを期待とともに見守りたい。