今年の年初に、企業価値350億ドルで7億5000万ドルを調達したUiPathは、ニューヨーク証券取引所に上場申請を行った。
Crunchbaseのデータによると、UiPathは2005年に設立されたが、機関投資家から最初の資金調達を行ったのは2015年のことだった。CNBCの12月の報道によると、同社の年間売上高は約3億6000万ドルで、アマゾンやバンク・オブ・アメリカ、ベライゾンなど6300以上の顧客を抱えている。
UiPathは、コンピュータビジョンとAI(人工知能)を用いて、文書からのデータ抽出からフォームへの入力まで、定型的で反復的なビジネスプロセスを自動化しており、昨年のCNBCの「Disruptor 50」リストでは50位にランクインしていた。
同社は上場申請書類の中で、「当社のプラットフォームは、従業員が生産性の低いマニュアル作業を行う必要性を排除し、人間がより有意義で戦略的な仕事に専念できるように設計されている」と述べている。「現代社会が大きな変革に直面する中で、ソフトウェアを活用して従業員の経験を豊かにすることで、莫大な価値の創出が行える」と同社は主張している。
UiPathの共同創業者でCEOのダニエル・ディネスは、マイクロソフトに勤めた後、今から約15年前にルーマニアの首都ブカレストでUiPathを設立し、過去数年で売上を急拡大させた。ディネスは上場申請書類で「ルーマニアのアパートで10人ほどのメンバーで立ち上げた企業が、わずか数年で約30カ国に展開する多国籍ビジネスに成長した」と述べた。