今後は気温の上昇やワクチン接種、生活の正常化などによってさまざまな商品の需要が生まれる一方、スエズ運河で起きた座礁事故による物流停滞の影響も表れてくるとみられることから、新たに在庫不足に陥る商品も出てきそうだ。
クックは日焼け止めや虫よけスプレーのほか、学校の再開が広がればランチョンミートなども店頭で見つけにくくなるかもしれないと述べている。また、ワクチン接種が進む米国では国民が「人々と交わったり家族と一緒に過ごしたりするのを待ち焦がれている」ため、イースター(復活祭)関連の商品も品薄になりそうだという。
小売業界や製造業界側も、需要の急増が予測しにくい世界に備えたサプライチェーンの見直しが必要だと気づき始めている。キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートの最新リポートによると、調査した小売業者や消費者製品会社のうち、3分の2が向こう3年にサプライチェーン戦略の大幅な変更を計画していると回答している。