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そういう意味で、この草潤中学校は、子どもたちにとっての学びを守る、当たり前だけれども、それでいてすごく難しいことに挑戦してくださっている、すごい学校だと思います。

これが北欧やシンガポールのような教育先進国でもなく、日本の真ん中にある岐阜市の自治体が作った公立の学校ということが、もっとも重要なことだと思っています。公立でこれが実現できるということは、ここが特別な学校ではなく、本当に誰でもどの地域にでも、すべての子どもたちが受ける権利を守れる学校の在り方が示されたと思っています。

この学校がチャレンジすることに対しては、まだ戸惑いもあるし、すぐ結果が出るかはわかりません。しかし、ぜひ温かく見守っていただきまして、ここで育った子どもたちが、本当に学ぶことが大事であるということを自信をもって言えるような時間をぜひ待ってあげていただきたいと思います。「待つ」ということが大事だと思うので、ぜひ皆さんもご協力いただけたらと思います。

この草潤中学校の開校、本当におめでとうございます。

ありがとうございました。




塩瀬隆之◎京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院工学研究科修了。2014年7月京都大学総合博物館准教授。2018年より経済産業省産業構造審議会イノベーション小委員会委員および若手WG座長、特許庁知財創造教育調査委員、文化庁伝統工芸用具・原材料調査委員、日本医療研究開発機構プログラムオフィサー、2025年大阪・関西万博政府日本館有識者など。2017年度文部科学大臣表彰・科学技術賞(理解増進部門)ほか、受賞多数。

※以下、草潤中学校からのメッセージを併せて掲載する。

「現在、コロナ禍で関係者外の立ち入りが制限されることに加え、4月7日のはじめての入学式に向けて鋭意準備を進めております。そのため、現時点で直接に学校への問い合わせをいただきますと、十分なご対応が難しいため、オフィシャルな見学会などについてお知らせできるまで、見学などの問い合わせはしばらくのあいだお控えいただけますと幸いです。

地元の皆様、関係者のご尽力、そして何より入学や転入を決めたご本人とご家族の意志でやっとスタートしたばかりの大航海です。関心をお寄せいたただけることはとてもありがたいのですが、焦らずゆっくり、徐々に理念がカタチにかわっていく時間をそっと見守ってください。焦らずゆっくり、『待つ』を皆様も一緒に選択いただけますと幸甚です」

コーディネート=児玉真悠子 編集=石井節子

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