Close RECOMMEND

世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版


これまで「歩くには遠いが、交通手段に乗るのには近すぎる」という「ラストマイル問題」が世界の都市で語られてきたが、E-BIKEはその解決策としても需要が広がっている。

創業者の2人はForbes US版でのインタビューで「アメリカだけで、1マイル(約1.6km)以下を車移動する距離を総計すると10億マイルに相当し、この移動を電動自転車に変えるだけで5億5000万ドル分の燃料と2000万メートルトンの二酸化炭素を排出削減できる」と語っている。

こうした距離での活用にとどまらず、汚染物質を排出しない交通手段として電動自転車は、通常の自転車では出向けないような中長距離の移動の際にも良いソリューションとなるだろう。

特に日本の都市部では、目的地間の距離が欧米などと比較して狭いため、移動手段として自転車は今後さらに重宝されるのではないか。

MATE.BIKEの故郷、デンマーク・コペンハーゲンは、世界の都市中でトップの自転車の交通分担率を誇り、2018年の調査では、自転車が通勤や通学の交通手段の約50%を占めている。一方日本も自転車の交通分担率は世界的に見て高い水準で、2010年時点では交通分担率は13%だ。E-BIKEの普及により、自転車が通勤や通学を含めた中長距離の移動手段として、日本でさらに拡大することが期待される。

2020年のデロイト・トーマツ社発表の「Technology, Media, and Telecommunications Predictions 2020」によると、2023年までに個人所有とシェアサイクルなどのサービスを含めた世界で流通する電動自転車の数は約3億台に達し、これは2019年の規模からすると50%もの増加率だという。

恵比寿
世界初の旗艦店「MATE.BIKE TOKYO」が恵比寿にオープン。モダンな北欧をイメージした内装やカフェメニューにもこだわりが

3月26日には世界初の旗艦店となる「MATE.BIKE TOKYO」が恵比寿にオープン。代表の福井は「自転車はこれまで、通勤でも5〜6km走ればいいなと思われていたものが、15kmまで行こうというものになると思う。特に東京はとてもコンパクトで、新宿から東京駅間の山手線の端から端でも、6.5kmなんです。自転車がどこにでも連れていってくれるな、という時代になると思います」と語る。

日本は世界の都市と比べても自転車の交通分担率が高い。にも関わらず、自転車を中心とした文化やライフスタイルが浸透しているかは疑問だ。ヨーロッパ発のE-BIKEを皮切りに日本においても自転車像が変化し、よりポピュラーなモビリティとなっていくかもしれない。

文=河村優

PICK UP

あなたにおすすめ