ではソート(思想的)リーダーとエキスパートの場合はどうだろう? 大口のクライアントを引き付けるには、エキスパートだと思われたら有利に働く。最終的に目指すべきは、ソートリーダーになることだ。
ただソートリーダーを自称することはできない。ソートリーダーとは、他の人間から授けられるべき称号だ。
ソートリーダーは一般的に、スピーチがうまく、筆も立つ人物である場合が多い。リーダーシップの観点から言えば、ルプファーは明らかにソートリーダーだ。
ソートリーダーになると、自分の言葉が他人に引用されるようになる。ソートリーダーは、重要な考えをウイットに富んだ形で伝える能力がある。
そのコツは、事前準備にある。ソートリーダーは、スピーチや執筆作品に使えるキャッチフレーズを用意している。サイモン・シネックであれば「“なぜ”から始めよう」、スーズ・オーマンであれば「人間が第一、その次は金、そして物」といった具合だ。
自分の仕事に関するキャッチフレーズをリストにしておこう。キャッチフレーズは3個や6個では足りず、数十個のリストが必要だ。
このリストは、自分のスピーチやワークショップ、ポッドキャスト、メディアのインタビュー、ソーシャルメディアへの投稿などで、自分の著書や仕事について語る場合に、カンニングペーパーとして使える。リンクトインの記事や著書などにも織り込もう。