世界フィギュア現地取材、ベテランカメラマンが初めて感じた緊張感


宮原知子
女子19位)「心のどこかでまとまっていない」と振り返った宮原選手。ジャンプに苦しむも、スピン、ステップでは曲に乗せて美しい滑りを見せた

紀平梨花
女子7位)SPから一転、競技時刻への調整が上手くいかず、残念ながら順位を落とした紀平選手。「同じミスを2度としない」と五輪シーズンへの気合を入れ直した

坂本花織
女子6位)ジャンプの出来栄えで悔しさが残るも、すぐに切り替えて最後までスピードにのった、坂本選手らしいスケールの大きな演技を見せた

宇野昌磨
男子4位)ジャンプに苦しみ、「耐えた耐えた、耐えた演技だった」と振り返るも、ランビエールコーチとの関係性が伝わってくるような、伸びやかな演技をみせた宇野選手

羽生結弦
男子3位)演技後、悔しそうな表情に加え、苦しそうにも見えた羽生選手。ぜんそく発作も「終わってみたら、ちょっと苦しかったと思うぐらい」と彼らしいコメント。4回転半への意欲も示した

鍵山優真
男子2位)SPに続き、はつらつとした滑りで「出せる実力は全部出し切った」と振り返る見事な演技を見せた鍵山選手。キス&クライでは17歳らしく父正和さんと喜びを爆発させた

三浦璃来、木原龍一組
ペア10位)結成2シーズン目とは思えないほど、息のあった演技を見せた三浦璃来、木原龍一組。北京五輪出場1枠を確保した

小松原美里、小松原尊組
アイスダンス19位)RDで自己最高得点を出し、FDへ進出した小松原美里、小松原尊組。男女・ペアに続き、見事北京五輪出場枠を獲得した

ISU世界フィギュアスケート選手権2021 結果


【男子】
1位:Nathan CHEN/USA(SP3位)
2位:鍵山優真/星槎国際高横浜(SP2位)
3位:羽生結弦/ANA(SP1位)
4位:宇野昌磨/トヨタ自動車(SP6位)

ISU世界フィギュアスケート選手権2021 男子

【女子】
1位:Anna SHCHERBAKOVA/FSR(SP1位)
2位:Elizaveta TUKTAMYSHEVA/FSR(SP3位)
3位:Alexandra TRUSOVA/FSR(SP12位)
6位:坂本花織/シスメックス(SP6位)
7位:紀平梨花/トヨタ自動車(SP2位)
19位:宮原知子/関西大学・木下グループ(SP16位)

【ペア】
1位:Anastasia MISHINA、Aleksandr GALLIAMOV/FSR(SP3位)
2位:Wenjing SUI、Cong HAN/CHN(SP2位)
3位:Aleksandra BOIKOVA、Dmitrii KOZLOVSKII/FSR(SP1位)
10位:三浦璃来、木原龍一組/木下グループ(SP8位)

【アイスダンス】
1位:Victoria SINITSINA、Nikita KATSALAPOV/FSR(RD1位)
2位:Madison HUBBELL、Zachary DONOHUE/USA(RD2位)
3位:Piper GILLES、Paul POIRIER/CAN(RD4位)
19位:小松原美里、小松原尊組/倉敷FSC(RD18位)

※ FSR:ロシア・フィギュアスケート連盟


田口有史(たぐち ゆきひと)◎1973年静岡県生まれ、福島県育ち。県立福島高校卒業後、進学のため上京。1993年に渡米しサンフランシスコ芸術大学に編入。在学中からフリーランスとして活動を始め、現在は東京に居を構えつつも、年間150日程度渡米。世界中の様々なスポーツを撮影している。MLB日本開幕戦及びWBC公式フォトグラファー。2019ハンドボール女子世界選手権公式フォトグラファー。1月に開催されたハンドボール男子世界選手権では写真撮影、チーム広報としてエジプトへ帯同した。

文、写真=田口有史 編集=宇藤智子

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