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人類が宇宙旅行を夢見るようになってからしばらくたつ。2021年はついに、世界初の完全民間宇宙旅行が実現する年になるかもしれない。

民間企業による民間人向け宇宙旅行の分野では現在、複数の企業やプロジェクトが競合している。

・インスピレーション4

こうしたプロジェクトの中でも先を行っているのが、スペースXと提携する「インスピレーション4」のミッションだ。計画通りに行けば、4人の民間人が年内に宇宙に向け出発する。

同ミッションの宇宙船は、アポロ計画やスペースシャトル計画で使用された米フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられ、2~4日かけて世界人口の9割が暮らす地域を臨む地球低軌道を周回する予定だ。

宇宙船には、昨年4人の宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した「クルードラゴン」を使用。後援者である米決済処理企業シフト4ペイメンツのジャレッド・アイザックマン最高経営責任者(CEO)が船長を務める。アイザックマンは、商用・軍事用の航空機操縦経験があるベテランパイロットだ。

「希望」と名付けられた2人目の参加者枠には、小児がんを克服し、現在はセントジュード小児研究病院で働くヘイリー・アーセノー(29)が選ばれた。残る2枠は「寛大」「繁栄」と名付けられ、セントジュード小児研究病院への寄付者と、シフト4ペイメンツのサービス「シフト4ショップ」を使い起業をした人の中からそれぞれ選ばれる予定だ。

・スペースX

インスピレーション4のミッションが成功すれば、初の完全民間宇宙旅行を巡る競争はスペースXが制することになりそうだ。テスラCEOのイーロン・マスクが率いる同社は現在、衛星通信網プロジェクト「スターリンク」の衛星打ち上げを進めているほか、今後数年で打ち上げ予定の宇宙旅行を巡るパートナーシップをいくつか発表している。

・アクシオム・スペース

米宇宙ベンチャーのアクシオム・スペースは、宇宙旅行者が数日間滞在できる初の民間宇宙ステーションの建設計画を進めている。同社初の民間宇宙飛行は2022年初めに予定され、4人が国際宇宙ステーション(ISS)に10日間滞在予定だ。

編集=遠藤宗生

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