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グーグルは2019年に元オラクル幹部のトーマス・クリアンを、クラウド部門のCEOに任命していた。クリアンが最初にとった行動の一つが、セールス部門の社員が売上に応じて得るコミッション料の上限を撤廃することだった。

彼はこの動きによって、高額な報酬で業界トップレベルの営業マンたちを同社に呼び寄せようとした。

クリアンのやり方は一定の成果をあげ、2020年には数名の営業担当者が100万ドル(約1億800万円)を超える報酬を得ていた。しかし、そのような時代は終わりつつあるようだ。

The Informationの報道によると、アルファベットのクラウドコンピューティング部門が黒字化を目指す中、グーグルクラウドは営業チームのコミッションに上限を設けているという。

アルファベットは、2月2日の2020年第4四半期決算発表で、初めてグーグルクラウドの営業損益を公開し、同部門の年間売上高が135億ドル(約1.4兆円)で、前年比46%増だったことを明らかにした。

しかし、グーグルクラウドの2020年通年の収支は56億1000万ドル(約5900億円)の赤字だった

The Informationによると、グーグルクラウドは今後、販売員の年間ノルマの500%をコミッションの上限とするという。例えば、ある営業担当者の年間ノルマが100万ドルの場合、彼は最大で500万ドルの売上に対してのみ、コミッション料を得られることになる。それ以上の売上についてはコミッション料が発生しないことになる。

この動きにより、グーグルクラウドは競合に優秀な人材を奪われる危険性がある。しかし、ほとんどの大手企業はコミッションの上限を設けている。グーグルクラウドの営業担当者の報酬モデルが実際にどのようになっているのかは不明だ。

編集=上田裕資

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