睡眠と運動を大事にする
私のブログを以前から読んでくださっている読者の方なら、私の睡眠へのこだわりについてもよくご存知かと思います。ほぼ毎日、夜の10時前に就寝し、朝の6時前に起床するので、チームのみんなにしょっちゅうからかわれています。
ですが、このルーチンがあるからこそ、ベストな状態の自分でチームのみんなや、起業家、投資家の皆様と接することができるのです。もちろん、一睡もできないくらい強いストレスになる出来事があった日など、ルーチンから外れてしまうこともあります。しかし、決まったスケジュールを持っているおかげで、普段の自分から大きくそれることを防げているのです。
運動についても同じことが言えます。スケジュールに固定しておかなければ、つい後回しにしてしまいがちです。ぜひスケジュールに組み込み、スタートアップというマラソンを走り抜けるための体力を身につけましょう。
身体に取り入れるものを意識する
お酒がものすごく好きというわけではありませんが、コロナ禍の前はたまの飲み会をいつも楽しみにしていました。
それに、それが他の投資家との関係を築くためであっても、投資を検討している相手とのネットワークを広げるためや、投資先企業のための人材を見つけるためであっても、飲みニケーションとスタートアップはほぼ切り離せないものだと考えていました。
しかし、この飲み会が週に何回もあるとなると、アルコールのせいで睡眠が浅くなるなど問題が出てきて、翌日にまで影響することもありました。そして当然、睡眠不足や時々の二日酔いは仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼしていました。
今回のパンデミックで良かったことの1つが、アルコールの摂取量が大幅に減ったことです。毎日クリアな頭で考えられるのは、人生をゲームに例えるなら、HPがブーストされたような気分です。
もちろん、アルコールだけではなく、私たちは日々さまざまなものを摂取しています。中にはカフェインや脂っこい食べ物など、体調や、最終的にはパフォーマンスにも影響する可能性があるものもたくさんあります。
具体的な影響やその程度については個人差があります。例えば、私は辛い食べ物が好きですが、夕飯時に辛いものを食べると眠りが浅くなることに気づきました。同じものを食べても、なんの問題もなく、気絶したみたいに眠れるという人もいるでしょう。
つまり、重要なのは自分自身の身体への影響で、何を取り入れたら体調がどう変わるのかを把握し、自分にとってベストな生活習慣を見つけていくことが大事なのです。
この記事を書いたのは、ベストな状態でスタートアップと向き合うためにも、起業家の皆様にはまず自分自身を大切にして欲しいとお伝えしたかったからです。
スタートアップではひたすら頑張って長時間働くことも必要でしょうが、そんなストレスフルで困難な日々も、ちょっとした改善を取り入れることで、ずっと楽に乗り切れるかもしれません。
素晴らしいプロダクトを作らなければならないというプレッシャー、特に投資家からのプレッシャーを意識してしまうのは当然です。しかし、投資家である私自身もこのようなバランスを実践していて、そして何より、投資先の起業家たちにも積極的に勧めているのです。
あなたのスタートアップや社員たちの成功も、私たちの投資の成功も、最終的にはあなたにかかっているのですから。
連載:VCのインサイト
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