ビジネス

2021.03.23

ロビンフッドが暗号通貨取引を拡大へ、ウォレット実装に意欲

ロビンフッドCEOのウラジミール・テネフ(Photo by Noam Galai/Getty Images for TechCrunch)


投資家の不信感を払拭できるか


しかし、一般投資家よりもプライバシーや中央集権化の問題にはるかに敏感な暗号通貨のトレーダーたちは、ロビンフッドに資産を託したくないかもしれない。1月にDOGEの価値が800%急上昇した直後に、ロビンフッドは暗号通貨の購入のための即時入金を一時的に停止させ、ユーザーはすでに口座に入金ずみの資金でしか、購入を行えない状態になった。

さらに、ロビンフッドは顧客の注文データの外販から売上を得ているが、PFOF(ペイメント・フォー・オーダーフロー)と呼ばれるそのスキームには、透明性が欠如しており、これが暗号通貨の投資家が同社を避ける理由の一つになるかもしれない。

テネフは、ロビンフッドが様々な批判を受けていることを認めたが、同社が顧客を取り戻すことに自信を持っていると述べた。「大切なのはプロダクトの改善を続けることだ」と彼は話した。

ロビンフッドはIPOに向けて準備を進めている。同社の評価額は昨年、112億ドルとされていたが、CNBCは2月25日の記事で、400億ドルまで上昇する可能性があるとの投資家の見方を伝えていた。

編集=上田裕資

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