米国から広がる #StopAsianHate 声をあげたアジア系スターたち

3月13日 ボストンでの抗議活動の様子(GettyImages)


ジェンマ・チャン

2018年8月の公開から3週連続で興行成績全米No.1を記録し、大ヒットとなった映画「クレイジー・リッチ!」や「キャプテン・マーベル」などに出演し、いま最も注目を集めるアジア系女優、ジェンマ・チャン。香港出身の父親と、中国生まれスコットランド育ちの母にルーツをもつイギリスの女優だ。

マーベル
キャプテン・マーベルのプレミアに参加するジェンマ・チャン(GettyImages)

彼女は自身のSNSで一連の事態に関する情報発信を続けている。

ジェンマはアジア系デザイナーの服を公の場で積極的に着用することでも知られ、先月も日本発のレディースファッションブランド「ADEAM」の服を着用し、インスタグラムにアップしていた。

彼女が着用するADEAMやJASON WUといったアジア系のブランドも、インスタグラムストーリーなどで発信を行なっている。

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リナ・サワヤマ

「ネクスト・レディー・ガガ」と呼ばれ、UKの音楽シーンで活躍する日本人アーティストがいる。

新潟県生まれのリナ・サワヤマは4歳でイギリスへ渡り、10代の頃から現地で音楽活動を始めた。独特なサウンドやジェンダーレスな歌詞、そして次世代のファッションアイコンとしても注目を集めている。

彼女はTwitterで「いかなるコミュニティーへの犯罪も、私たち全員への犯罪と同じだ。殺害されたアジア系女性に祈りを」と発信した。



YOON

世界中から支持を集める東京発ストリートファッションブランド「AMBUSH」のデザイナー、YOON(ユーン)も声をあげた。

韓国で生まれアメリカ・シアトルで育った彼女は「いかなるヘイトクライムも卑劣だ。最近のアジア系アメリカ人を狙った動きはとても不快で、胸を痛めている」と発信した。

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昨年5月からのBlack Lives Matter運動の盛り上がりを受け、韓国の人気グループBTSは、いち早くおよそ1億円の寄付をしたことで話題となった。#StopAsianHateに関して現時点では彼らは動きを見せていないが、彼らがアメリカで所属するコロンビアレコードは一連の動向に関して、アジア系コミュニティーへのサポートと人種差別を排斥する旨のコメントを発表している。

2月にはドイツ人のラジオ番組ホストがBTSに対する人種差別的発言をしたことが問題となり、ホストが謝罪を求められる事案もあった。アジアを代表するスターとなった彼らの動きにも注目が集まる。

文=河村優

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