Forbes JAPAN Web編集部

3月13日 ボストンでの抗議活動の様子(GettyImages)

アメリカでアジア系住民を狙ったヘイトクライムが深刻化している。

非営利団体「Stop AAPI Hate」によると、2020年に報告されたアジア系へのヘイトクライムは前年比で約150%に増加しており、今年1月からの2カ月間では503件ものアジア系を対象とした犯罪が起こるなど、増加の傾向が止まらない。3月16日にはジョージア州アトランタで銃撃事件が発生し、アジア系住民6人が犠牲となった。

トランプ前大統領が新型コロナウイルスを「Chinese Virus(中国ウイルス)」と頻繁に呼び続けたことも、大いに人々の分断の感情を煽ったのではないかと見られている。歯止めが効かない一連の事態を受け、バイデン大統領がコメントを発表するなど、ようやく大きな問題として捉えられるようになってきた。

ソーシャルメディア上でもこの理不尽な事態に抗議の声があがり、#StopAsianHateのタグはTwitterで一時トレンドとなるなど、ムーブメントとなりつつある。人種差別に声をあげているアジア系スターを紹介したい。


フィリップ・リム

ファッションブランド「3.1 フィリップ・リム」のクリエイティブディレクター、フィリップ・リムは、カリフォルニア州生まれの中国系アメリカ人だ。

彼はStop Asian Hate活動の一環としてAAPI(Asian Americans and Pacific Islanders アジアンアメリカ人及び太平洋諸島民)を支援する団体への募金活動を開始した。3月2日の活動開始から2日間で約4000万円が集まったという。

募金活動はクラウドファンディングサイト「go fund me」上で行われている。同サイトからは、SNS上で情報をシェアすることもできる。


ルーシー・リュー

ルーシー・リューは自身のTwitterやインスタグラムで、#StopAsianHateのポストを積極的に行なっている。

チャーリーズエンジェル
チャーリーズ・エンジェルで主人公を演じた3人(GettyImages)

ルーシー・リューはガールズアクションムービーを代表する「チャーリーズ・エンジェル 」の主人公の1人を演じ、ハリウッドのアジア系女優の先駆的存在として知られる。エンターテイメント界で活躍した著名人を讃えるウォーク・オブ・フェイムに史上2番目に名を刻んだアジア系女優だ。

投稿の一つでは「ヘイトスピーチや反アジア系ヘイトクライムの急速な横行が私たちの国を苦しめている」と訴えている。さらにこの事態を受けてCNNのニュース番組にも出演し、その様子もインスタグラムで公開されている。

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スティーブ・アオキ

マイアミ生まれで日本人の両親をもつ世界的DJ、スティーブ・アオキも声をあげている。

彼はインスタグラムの投稿にこう綴った。

「私たちを分断するものにこだわるより、お互いを愛し私たちをつなぐものに目を向ける方が簡単だ」

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文=河村優

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