コロナ下で売上好調の「三分割マットレス」は、あの社長が大失敗からひらめいた


従来、大きくて重いマットレスは配送業者が2人がかりで運ぶ必要があり、物流コストがかさむうえに、顧客が受取時間が指定できないという問題があった。

しかし、「三分割マットレス」なら3つのパーツを2つの段ボールにわけて収納・出荷することができる。こうした物流面の悩みを解消することができた。

さらに、三分割にしたことで可能になったのが、マットレスの個別仕様化だ。各パーツの表裏で硬さを変えることで、パーツを入れ替えたりひっくり返したりすると、例えば「肩部分は柔らかめ、腰部分は硬め」など体形に合わせて硬さをカスタマイズすることができるようになった。



高岡は以前から、「体重・体形の異なる人が同じ寝具に寝ていいはずがない」と考えていた。

「これからは、人が寝具に合わせるのではなく、寝具が人に合わせる時代だ」 分割できるマットレスが今後主流になる、高岡はそう確信したのだ。

コロナ下で注文増 「洗える&自分で組み立て」がポイント


その後、少しずつ売上を伸ばしていた「三分割マットレス」だが、2020年、コロナ下で注文が増加する。

”おうち時間” を充実させる人が増えたことに加え、「三分割マットレス」なら自分で組み立てられるので配達員が自宅に入って設置する必要がなく、コロナ対策として便利という点から商品を選ぶ顧客が増えたのだ。

さらに、カバーだけでなくマットレスの中材まで「水洗い」できる点が、世の中の清潔意識の高まりとマッチ。売上は、現在も右肩上がりを続けている。



そして、今年開かれる4年に一度のスポーツの祭典で、公式寝具として採用された。「清潔で安心な睡眠環境」の提供とともに、「寝る人に合わせる寝具」がさらに定着するよう、これからも挑戦を続けていくという。

PR TIMES STORYより

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