ビジネス

2021.03.22

半年で150店舗出店。話題のバーチャルレストラン『東京からあげ専門店あげたて』誕生ストーリー


僕はここまでで、『居酒屋を営業しながら、デリバリーで唐揚げを売る』システムを使って、全国に15分後の最高品質の唐揚げをお届けできないか?と漠然と考えていたのですが、1号店の成功をきっかけに、本格的に全国進出を意識し始めました。

まずは直営の店舗で試そうと提案したのですが、当時のUber Eatsは今ほど認知度がなく社内でも不安がられていましたし、直営店は関東がメインだったので、社内だけで叶える事は物理的にも不可能でした。

そこからたどり着いたのが、既存の厨房(全国の飲食店さんのキッチン)をお借りするというスタイルです。このスタイルを「2020年中に100店舗出店」目標で確立させていこうと、すぐにお付き合いのあった飲食店さんにお願いに行きましたが、急な提案だったこともあり、簡単に受け入れてはもらえませんでした。

それでも1号店の売上が好調だった事や、バーチャルレストラン* という新しい試みに賛同していただけた飲食店さんのおかげで、2020年4月に最初の加盟店さんの店舗がオープンしました。この頃には新型コロナウイルス流行の影響で、イートイン以外の売上を模索している飲食店さんが多かったため、4月からの半年間で150店舗の出店を達成することが出来ました。
* 実際の店舗とは別に、フードデリバリーサービス上にのみ存在するレストラン

急激に店舗数が増えたため、実際この半年間は僕たちがこの出店スピードについていけず、オープン時に鶏肉の発注を忘れてレンタカーで東京中の鶏肉を買い占めに走ったり、営業後に終電で帰り、始発で唐揚げの仕込みに向かう日々が続きました。それでもここまで来れたのは、本当にたくさんの方のご協力があってこそなので感謝しても感謝しきれません。



僕は、加盟店さんと「あげたて」出店を進めていく上で、
・揚げたての唐揚げを食卓に届ける
・15分後の最高品質
この2つの想いを必ず伝えるようにしています。そのため今でも、オープン日はサポートに向かい、店舗スタッフの方と一緒に初日を迎えます。

当日はサポートをする側ではあるのですが、運営方法について積極的に質問や改善策をくださるスタッフさんの姿勢に、僕たちが学ばせていただく機会も本当に多いです。また、ある店舗では、最初の注文をスタッフさん全員で拍手をして喜んでくれた事がありました。バーチャルレストランの運営を楽しんでもらえている姿を見て安心したと同時に僕も嬉しくなりました。

ありがたいことに、現在加盟店さんの出店は全国に広がっているのですが、サポートチームは少人数(5人)のため「昨日は北海道、今日は沖縄」といった過密スケジュールで全員フル稼働しています(笑)

加盟店さんとはオープン後にも連絡を取り合い、24時間体制でフォローさせていただいております。


株式会社 Globridge VR事業 営業開発部・セールス部 部長の平石 貴大

今後は、これまでの “バーチャルレストラン” を展開する経験を活かし、飲食とITの融合で生まれた新たな食事の利用シーンによって、1人でも多くの人に食事を楽しんでもらいたいと思っています。

それと同時に、3年前に僕が悩んでいたように、店内売上に悩んでいる飲食店さんがいらっしゃれば、1店舗でも多く力になれる存在でありたいです。

< 株式会社Globridge会社概要 >
会社名:株式会社Globridge (グロブリッジ)
所在地:東京都港区赤坂2丁目14-11 天翔オフィス赤坂701
代表者:代表取締役 大塚誠
事業内容:飲食店の経営、コンサルティング、プロデュース
設立:2008年9月
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PR TIMES STORYより

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