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地域経済とソーシャルイノベーション

Photo by Takuya Sogawa

ある日突然Twitterのメッセージ通知がきた。名前を見ると「こんまりプロデューサー」と書いている。「地方創生に興味があります。よかったら一度オンラインで話しませんか?」世界のこんまりプロデューサーがなぜ、宮崎県の人口17000人の小さな街でまちづくりに励んでいる僕に興味があるのだろうか?と疑問に思ったのを覚えている。


*実際に川原から届いたTwitter のダイレクトメッセージ

送り主の名前は川原卓巳。書籍『人生がときめく片づけの魔法』は世界48ヵ国で1200万部を売り上げ、TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた近藤麻理恵の夫であり、彼女のプロデューサーとして「KonMari」を世界に広めた張本人だ。

少し話をしてみると、かつては政治家を志しており、いま再び地方創生に興味関心があるという。その後、彼とはオンライン会議やFacebookメッセンジャーで何度かやりとりをした。

ある日「おれ宮崎行くわ」とまるで近くのコンビニに行くように言って川原は数日後に本当に現れた。

あくなきまでの好奇心と探究心、そしてすべてスポンジのように学び続ける謙虚な姿勢に心をうたれ、彼のことをもっと知りたくなった。彼は次にどんな世界を驚かす仕掛けを考えているのか。

こんまりプロデューサーの川原卓巳から、ありのままの川原卓巳へ



photo by Takuya Sogawa

しばらくして、川原が書きかけの本のゲラをおくってくれた。タイトルの名前は「Be Yourself -自分らしく輝いて人生を変える教科書-」。

はじめて読んだ時、これは彼自身へのメッセージ本なのではないだろうかと思った。

「こんまりプロデューサー」という枕詞を取り外し、ありのままの川原卓巳。日本をより良くし世界平和に貢献する決意を込めたメッセージ本だ。


photo by Takuya Sogawa

川原の実家に一緒に旅行する機会があった。川原は少し寂しそうな顔をしていたように感じた。その表情は、少しずつ少しずつ過去の自分と対話して整理しているようだった。僕は、そんなありのままの彼のことがもっと好きになった。

川原はいまSNSをフル活用して多種多様な業界の人と交流を深めている。話題の「clubhouse」ではとても長い時間楽しんでいるようだ。

川原のオンラインサロン『SENSE -自分らしさ探究室-』では多くの人の多様性を受け入れて誰一人取り残さない。受講生らは自分らしく輝いて見える。米国時代に鎧を着ていたという川原の姿はそこにはない。多くの信頼できる仲間にかこまれて力みが消えている。

文=齋藤潤一 写真= Takuya Sogawa

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