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米国の大手投資会社がスポーツに特化したETFを立ち上げ、この分野に集中的な投資を行う機会を与えようとしている。組み入れられる銘柄には、上場済みのスポーツチームやリーグ、放送局、アパレル企業などが含まれる。

ニューヨークとサンフランシスコを拠点とするラウンドヒル・インベストメンツは3月17日、ニューヨーク証券取引所にティッカーシンボル「MVP」のETFを上場すると宣言した。このETFの最大の保有銘柄は、ニューヨーク・ニックスとニューヨーク・レンジャーズの親会社であるMSGスポーツで、ポートフォリオ全体の9.4%を占めている。

さらに、リバティメディア傘下でアトランタ・ブレーブスを保有するリバティ・ブレーブス・グループや、F1世界選手権の運営・放映権管理・マネジメントなどを統括するフォーミュラ・ワン・グループも含まれる。

MVPには36のスポーツクラブが含まれているが、その多くがサッカー関連であり、マンチェスター・ユナイテッドやユヴェントス、ボルシア・ドルトムント、ASローマなどが名を連ねている。

さらに、アパレルブランドではナイキやプーマ、アディダスの株式が含まれ、米国のプロレス団体のWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)の株式も保有している。ラウンドヒルによると、このETFの経費率は0.75%で、発行済み株式数は30万株を予定している。

ラウンドヒルはこれまで、スポーツベッティングに特化したBETZや、eスポーツのNERD、ストリーミング業界にフォーカスしたSUBZなどのETFを立ち上げていた。「プロスポーツチームやリーグは、プレミアムで希少価値の高いアセットであり、高い実績をあげている」と、MVP ETFのパートナーのJoe Pomplianoはフォーブスの取材に話した。

フォーブスの試算で、米国の4大スポーツリーグとNCAA(全米大学体育協会)はパンデミックによって2020年に140億ドル(約1.5兆円)以上の収益を喪失したが、多くのフランチャイズは毎年安定した成長を遂げている。

ラウンドヒルの共同創業者のウィル・ハーシーは声明で「プロスポーツ業界は2020年に逆風を受けたが、ワクチンの展開が成功すれば、世界中のスタジアムにファンが戻ってくると確信している」と述べている。

世界で最も価値のあるスポーツ関連企業20社の、合計の企業価値をフォーブスは1000億ドルと試算している。その中でMVP ETFに含まれるリバティメディアの企業価値は1位で、130億ドルとされている。

編集=上田裕資

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