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UXは過小評価されている――そう主張するのは、累計15万部を突破した『アフターデジタル - オフラインのない時代に生き残る』『アフターデジタル2 UXと自由』の 著者、藤井保文だ。確かに、「UIUX」という言葉が使われているように、UXをPCやスマホなどの画面の中の体験と捉える傾向はある。「ミッションや世界観、ビジネスやサービス、すべての段階にUXの思想は必要だ」と語る藤井が仕かけるのが、世界最先端のビジネス・UXの雄が集結する大規模オンラインフェス「 L&UX2021(Liberty and UX Intelligence)」 。2021年5月17日から5月28日の2週間、藤井がCCOを務めるビービットはどのようなムーブメントを起こそうとしているのだろうか。





DXは生産性向上・業務効率化では成し得ない


コロナ禍が、日本のデジタル化の遅れを浮き彫りにしたのは周知の事実だ。政府がデジタル庁の創設を打ち出し、ビジネス界はDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が一大トレンドとなった。コロナ禍が2年目を迎えたいまも、企業の主な投資領域は事業再生・立て直しとDXの2つに絞られている。

一方で、トランスフォーメーションという言葉が入っていながら、「デジタルツールの導入」「AIやデータの活用」といった表面的なアプローチをDXと考えている企業は少なくない。結果、業務効率化や生産性向上の取り組みだけにとどまってしまっている。

業務効率化と生産性向上でいいじゃないか――そう感じる人もいるかもしれないが、藤井は『アフターデジタル2』でそこには大事なものが抜け落ちていると指摘する。そう、UXだ。

UXとは、ユーザーエクスペリエンスのこと。ユーザー体験とも訳される。ユーザーにどのような体験をさせたいか、どのような価値を提供したいかを定義せず、ビジネスを展開しても空回りするばかりなのは道理だ。当然DXも、そこをしっかりと踏まえたうえで推進しなければ意味がない。

政府も、同様の危機感を募らせている。平井卓也デジタル改革相が繰り返しUXの重要性を説いているほか、2020年12月25日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」では、デジタル社会の目指すビジョンとして「デジタルの活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会」を掲げた。

ちなみにこの表現は、『アフターデジタル2』からの引用とみられる。実際、藤井の考察は政府やビジネス界に多大な影響を与えており、それぞれから要望を受けてUXの重要性を啓蒙する活動を多方面で展開。その起爆剤のひとつとして2021年5月17日から5月28日に開催するオンラインフェス が、「L&UX2021 ( Liberty and UX Intelligence)」なのである。

「UX×テック」の強大な力を適切に使うためには


L&UX2021は、1万人の参加を想定した大規模なオンラインイベント。ゲストスピーカーのラインナップは豪華そのものだ。日本の名だたる有識者だけでなく、デジタル先進国のアメリカ、中国、東南アジア、エストニア、フィンランドなどから以下のUX/DXの実践者・専門家の登壇が予定されている(2021年3月19日現在、今後さらに増える可能性あり)。

[海外]
Abhinit Tiwari(Go-Jek Head of product design / Indonesia)
Cheng Feng(DiDi Head of Design / China)
Enya Chan(Tencent Head of UX and User research / China)
Janer Gorohhov(Veriff CPO / Estonia)
Kevin Lin(ex Twitch Co-Founder / USA)
Sampo Hietanen(MaaS Global CEO / Finland)

[日本]※五十音順、敬称略
入山章栄(早稲田大学大学院経営管理研究科 早稲田大学ビジネススクール 教授 / Japan)
蛯原 健(リブライトパートナーズ 代表パートナー)
尾原和啓(Futurist)
川邊健太郎(Zホールディングス Co-CEO / ヤフー CEO )
塩野 誠(経営共創基盤(IGPI)共同経営者/ マネージングディレクター)
関 治之(Code for Japan Founder)
瀧島勇樹(経済産業省 技術振興・大学連携推進課長 )
塚原文奈(ヘイ株式会社 取締役CPO)
冨山和彦(経営共創基盤(IGPI)IGPIグループ会長 )
鳩山玲人(鳩山総合研究所 代表取締役)
深津貴之(THE GUILD 代表)
藤原彰二(出前館 COO)

このほか、ビービットCEOの遠藤直紀、同CCOの藤井保文、Forbes Japan Web編集部編集長の谷本有香も登壇。「人が、その時々で、自分らしいUXを選べる時代へ。」というキャッチコピーのもと、世界最先端のUX/DXの議論を展開する。

主要トピックは、UXを重視した経営やビジネスモデル視点の「UX志向のDX」と、コンセプトやアーキテクチャを構築するデザインやクリエイティブ視点の「UXクリエイション」の2つ。各トピックでは以下のようなテーマを用意されている。

■UX志向のDX

企業変革とUX志向DX
個人データと認証の社会活用可能性
共鳴する世界観 - エコシステムと社会貢献
OMO体験とビジネスのバランスマネジメント
テクノロジーとUXの世界潮流 - 日本では見えない最新状況アップデート


■UXクリエイション

UXによるSocial Innovation Enabler
デジタル×リアルのUXアーキテクチャ
体験価値のマネジメント - 生態系としてのUX
熱狂と求心力を設計する

藤井は、この大規模なフェス を「UX×テクノロジーの知識欲と実行欲が爆発する震源地とし、最先端のUXが世界中から集まり、それが議論される場にしていきたい」と位置づける。それは、UXとテクノロジーを掛け合わせた力のあまりの強さに、監視社会という言葉に代表されるようなディストピアをイメージする人が多い現実も踏まえてのことだ。もちろん、前出の政府の「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」で紹介したデジタル社会のビジョンのように、誰もディストピアを望んではいないが、悪用されたり格差の助長につながったりする恐れがあるのは事実。

「だからこそ、UXとテクノロジーがつくる未来は、『いままで以上に皆が自分らしくなれる善い社会であるべき』と、想いを共にする必要があるのではないだろうか。UXを自己中心的にのみ用いる人たちは淘汰される一方で、人々が自己実現できる善いUXが溢れ、それを自由に選び取れる社会を創るべきではないだろうか」

そう藤井は呼びかけ、リアルをデジタルがすっぽりと包み込む「 アフターデジタル 」を迎えたいまこそ、UXとテクノロジーを融合させた力を解放させ、人々の状況に寄り添える世界をつくれるはずだと訴える。そうした想いと最先端の知恵が世界中から結集するL&UX2021は、果たしてその開催目的のとおり、新たな時代を切り開くパラダイムシフトを生み出せるかどうか。少なくとも、「 アフターデジタル 」の時代でコア人材として活躍したいビジネスパーソンは、目撃者に名乗りを上げるべきだろう。

【L&UX2021(Liberty and UX Intelligence)概要】

名称 : L&UX2021(Liberty and UX Intelligence)
開催期間 : 2021年5月17日(月)〜5月28日(金)
実施形式 : オンライン配信(事前収録コンテンツ+オンタイム配信)
参加費用 : 1視聴アカウントあたり 5,000円(税別)※全セッション視聴可能
主催: 株式会社ビービット
URL : https://liberty-ux.com


3月から、アフターデジタルやUX志向のDXを推進する方々のビジネスやサービスを支えるメディア「AFTER DIGITAL inspiration」(https://afterdigital.bebit.co.jp/)もオープンしている。基礎的な概念や最新事例の説明に留まらず、質問投稿をすると藤井が動画で答えるインタラクティブな仕掛けも取り入れていく。

Promoted by beBit / L&UX2021 / Text by高橋秀和 / Edit by 高城昭夫

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