コテージコアの最大のファンで、コテージコアのものを購入することが最も多い世代は、意外なことにジェネレーションZ世代の消費者だ。コテージコアのスタイルの多くの要素は、ジェネレーションX世代の消費者が育った1970、80年代を思い起こさせるものだが、こうした親しみやすい色や布地、素材に引かれているのは若年層の消費者だ。
家具やインテリア、ビンテージものやトレンドの服を販売するミシシッピ・マキシマリズム(Mississippi Maximalism)の創業者ジェニファー・バートは「この世代は、ブランドや服、家のインテリアの裏の物語により関心を持っている。そのため、おばあさんの家で見つけるような中古のビンテージものが非常に人気だ」と述べた。
サステナビリティとのつながり
コテージコアなものが多く提供されているリサイクルショップやガレージセール、のみの市での買い物を愛するジェネレーションZ世代は、再利用や、既存のものの別用途での再使用に関心を持っている。それを考慮すれば、コテージコアがこの世代から評価されているのもうなずける。
バートは「過去1年間はロックダウンが実施され、私たちは未知のものへの恐怖を味わった。そのためあらゆる人が、よりゆったりとしたシンプルな時間を切望している。これがコテージコアの人気の理由だ」と説明した。
コテージコアは多くの意味で「商業主義への回答」であり、技術を離れて実際に何かを作ることを求める動きだ、とオレアリー。
シアストーンによると、インターネット登場前の時代と結び付いているコテージコアが実際に始まったのは実はソーシャルメディアのタンブラー(Tumblr)上で、火付け役はジェネレーションZ世代だった。コテージコアはその後、ピンタレストやエッツィーなどのサイトに広まった。今ではほぼ全てのソーシャルメディアサイトでコテージコアが見られ、定着していると言える。
大規模小売店ではコテージコアの商品の仕入れが始まり、ターゲットやコールズ、H&Mなどの店舗では綿製のプレーリードレスが特集されているが、コテージコアで大事なのはきれいな新品よりも、ビンテージで既に着用されていることだ。