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花柄の布地に着心地のよいセーター、緩やかに垂れ下がった服、落ち着いた色調、ひだやレースなど──。これは1980年代でも、2000年代前半の古びているがしゃれたシャビーシックのトレンドでもなく、「コテージコア(Cottagecore)」と呼ばれるものだ。

オンライン再販業者のナディーン・シアストーンによると、コテージコアは一時的な流行というよりもむしろ一種の運動として人気を博すようになり、人気はしばらく続くことが見込まれている。

コテージコアの起源


ファッションや室内装飾のトレンドとして近年出現したコテージコアは、新型コロナウイルス感染症が流行し消費者がウイルスを避けて自宅にとどまる中で、人気が急増した。人々が自宅で新たな趣味を始めたり、居住空間の整備にいそしんだり、ビジネススーツを着るのをやめて着心地や使い勝手が良い服を選んだりするようになったことが理由だ。

コンサルティング企業アリニア・ロンドン(Alinea London)のディレクターで、ファッションマネジメント分野のコンサルティング専門家であるホリー・ジェード・オリアリーは「新型コロナウイルスによる制限措置の影響で見通しやできることが限られ、家が突然唯一の居場所となった。これにより、ものを生み出しやすい状況になった」と述べた。創造的な活動や美しいものを自分の周囲に集めることへの関心が増しているのも、こうした状況が背景にある。

シアストーンによると、ディポップ(Depop)やエッツィー(Etsy)、ポッシュマーク(Poshmark)、イーベイ、メルカリなどのオンライン販売サイトでは、コテージコアの人気が明白だ。コテージコアのハッシュタグは服や寝具、室内装飾、壁掛け、工芸品や趣味、園芸用品、缶詰作り、パンやケーキ作りなどあらゆるものに使われている。

コテージコアの信奉者は、リラックスできる落ち着いたナチュラル色の柔らかい服を買っている。服は多くの場合、中古だ。また、裁縫やクロスステッチ、絵を描くことなどを趣味としている。

とりわけ自宅で非常に多くの時間を過ごすようになったことから、家の模様替えを行うようになり、壁のペンキ塗りや家具の布の張り替え、新たなラグを敷くことに加え、台所のカウンターの小さな植物から裏庭の花壇までガーデニングをこなしたり、収穫したものをメイソンジャーで酢漬けや缶詰にしたり、いそいそとサワー種のパン種を共有したり定期的に一からパンを作ったりする。


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新型コロナウイルス感染症によるロックダウン(都市封鎖)で自由に過ごせる時間が増えた現在では、仕事と関係ない活動に投資したり居住空間を整備したり、より心地良い服装をしたりすることができる。これらの習慣が合わさり、コテージコアの成長を加速させてきた。

翻訳・編集=出田静

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