メーガン妃は故ダイアナ元妃の人生との類似点が引き合いに出されるほど、強烈なプレッシャーにさらされていたという。夫妻は英国で暮らす中で経験してきたことのために、同国を離れる決断を下したと打ち明けた。英王室との問題を巡る論争が、今後もしばらく続くことは間違いないだろう。
一方、夫妻に関しては、もう一つ興味深いことがある。ヘンリー王子が今後、外国人として米国で暮らすにあたって直面する在留資格の問題だ。
子供たちは二重国籍
英国では、ヘンリー王子が配偶者であるメーガン妃の滞在を可能にするためのビザの取得を申請し、同妃がその後、一定期間にわたって国内に居住すれば、永住権を取得することができた。さらに、英国で暮らし続ければ、いずれは市民権を得することもできただろう。だが、同妃がそうすることは、もはやありそうもない。
英国で生まれた夫妻の長男アーチーは、同国市民であると同時に、母親であるメーガン妃が以下の条件を満たしていることから、米国籍も保有する。
外国で生まれたアーチーが米国人の同妃から米国の市民権を引き継ぐためには、同妃が出産前に10年間、米国内に居住している必要があった。さらに、その10年間のうち5年間は、14歳になって以降の期間であることと定められている(同妃はロサンゼルスで生まれ育っており、必要な条件はクリアしている)。
数カ月後までに誕生するとみられる夫妻の第2子は、米国で生まれれば米国民であり、父が英国人であることから、英国民となる。アーチーと同様、二重国籍になるということだ。
王子の在留資格は不明
ヘンリー王子は、米国が英国民に対して認めているビザ免除プログラムにより、最長90日間の滞在が認められる短期滞在ビザで米国に入国したのかもしれない。