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Photo by Mario Tama/Getty Images

米国の電動スクーター(電動キックボード)のシェアリング大手のBirdは、1億5000万ドル(約164億円)を投じて欧州での事業を強化し、新たに50都市でサービスを開始する予定だ。

サンフランシスコ本拠のBirdは、これまで6億2000万ドル以上の資金をセコイア・キャピタルやターゲット・グローバルなどの投資家から調達している。同社は、パンデミックの後のヨーロッパの都市で、自動車の使用を減らす取り組みを進めるため、新たな投資を行うと宣言した。

Birdは、この目標に向けて新たに2名の役員を任命した。ルノー・ファージズはグローバルオペレーションの責任者に、ブレンダン・オドリスコルはプロダクトと成長・データの責任者に就任する。

ファージズによると、欧州の多くの都市ではパンデミックの間のダウンタイムを利用して、自転車専用レーンの設置や代替交通機関の整備、道路の歩行者天国化など、自動車以外のインフラの整備が進んでいるという。

「新型コロナウイルスは、欧州の各都市に壊滅的な被害をもたらしたが、私たちは彼らが立ち直り、再び動き出すのを支援したいと考えている。この1年間で、都市のリーダーや市民らの間で、短時間の移動方法を見直す動きが始動している」とファージスは述べている。

Birdは、今年の春から夏にかけて、サブスクリプションサービスの「Ride Pass」の新バージョンを立ち上げる計画だ。

「多くの都市がパンデミックによる規制を解除し、企業が営業を再開する春の時期には、eスクーターへのアクセスを増やし、マイクロモビリティの利用を促進することが必須となる」と、オドリスコルは述べた。

「当社は、Global Ride Passの機能を簡素化し、人々のニーズに応じた料金プランを追加し、新たに数十都市で利用可能にすることで、人々にマイクロモビリティの普及と長期的なメリットを提供していく」と彼は続けた。

Birdの創業者でCEOのTravis VanderZandenは、ウーバーとリフトの2社に勤務した後の2017年に同社を創業した。「電動スクーターのレンタル」という新たな市場を創出したBirdは、この分野で最も早く企業価値が10億ドルを超えるユニコーンに成長し、現在の評価額は25億ドルとされている。

Birdは、すでに欧州の20数都市に進出したが、現状では事業の重点を米国に置いている。しかし、同社のeスクーターによる移動の約半分がヨーロッパで行われているという。

欧州においては複数のマイクロモビリティ企業が多額の投資を行っており、Birdもそこに加わることになる。同社の競合のBoltやVoiなどの企業も、ヨーロッパでeスクーターや電動自転車関連の事業を拡大しようとしている。

編集=上田裕資

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