まるで初夏。3月の沖縄、生活の質は「特級以上」だった
一晩明けた変化は、ざっと次の通り。
(1)ぐっすり眠れる
(2)上半身のこわばりが、嘘のようになくなる
(3)呼吸しやすい(鼻が詰まっていないため)
(4)日中眠くならない(薬を飲んでいないため)
(5)食べ物の味が分かる!美味しい!(鼻が詰まっていないため)
3月だがまるで「初夏」
つまりは「ズバリ生活の質を取り戻すことができた」のである。もちろん、おのずと仕事にもプラスの効果があった。仕事への集中力が上がるため、生産性が高まったのだ。
またしっかり熟睡できているため、朝早く起きるのも全く億劫ではない。むしろ、朝の砂浜を散歩するのが楽しみで、早く目が覚めてしまったほどだ。
このように、図らずも仕事のおかげで過ごせた春の沖縄ライフ。ワーケーション誘致に積極的な沖縄県にとって、誘致作の一つの大きな柱になりそう、と感じた。
仕事終わりに、沖縄の電照菊を見学
「サブスク型住居サービス」も登場
ワーケーション「ブーム」を後押しする、ユニークなビジネスモデルも誕生している。たとえば「HafH(ハフ)」。毎月定額で国内外あわせて約500都市から滞在先を選ぶことができ、予算に合わせて1泊3000円から月額82000円までの料金設定になっている。 「花粉疎開ワーケーション」ができる沖縄では、3月17日現在、26拠点の滞在先を選択可能という。
「世界が広がる、働き方を。」をキャッチコピーとするHafHを運営する、KabuK Style共同代表の大瀬良亮氏自身も高校時代からひどい花粉症で、「所用が済んだらすぐに沖縄へ飛んでワーケーションできれば」と話す。
「現在、利用者の半数以上が関東近郊に住まう30代以下の会社員で 『花粉疎開ワーケーション』に関心がある利用者も少なくないと感じる。HafHは1カ月から利用可能なので、花粉のつらい時期だけ沖縄や北海道などの避粉地で暮らしたい場合にも使えるサービス。今後、会社員もフリーランスも場所にとらわれず、自分の健康状態に合わせて働く場所を選べる時代が訪れるのでは」
ニューノーマルの新しい働き方が広がることで移動が日常となり、仕事をしながら世界中に第2の故郷を持つ時代になっていくのかもしれない。
ひとしきり仕事して疲れた頃、日が落ちてくる