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2021.03.16

【3月第2週資金調達まとめ】治療アプリ開発のCureAppが21億円調達


ボールウェーブ


調達額:1億8144万円
調達先:JA三井リース

ガス計測に用いるガスセンサ「ボールSAWセンサ」の開発、販売を行っている東北大学発のスタートアップ。

「ボールSAWセンサ」は物理学の常識を超えた球上のSAW の長距離伝搬現象を利用した高速・ 高感度なガスセンサである。

応用した微量水分計は露点-100℃以下の水分を検出でき、小型(センサ直径 3.3mm)、高速応答であるため最先端半導体製造ファシリティや製造装置などへの導入が進められている。

また天然ガスパイプラインや再生可能エネルギーで作られた水素ガスに含まれる微量水分モニタリングへの応用も検討されている。

2021年3月には事業拡大に向けた第三者割当増資を実行し、1億8144万円の資金を調達した。

同時にこのラウンドの出資者である豊田合成、JA 三井リース、創新工業技術移転股份有限公司(ITIC)との共同開発あるいは事業協力を開始した。

事業協力によって水素ガスセンサや空気中のウイルスセンサの商品化を進めることで水素社会実現や環境空気の安全・安心に寄与することを目指している。

CROSS SYNC


調達額:1億5000万円
調達先:コニカミノルタ / ファインデックス / 日本政策投資銀行 / 豊田通商

重症患者管理システム「iBSEN」を提供する横浜市立大学発のスタートアップ。

「iBSEN」はAIを活用した画像解析等により高度な患者モニタリングや情報共有を行うシステム。

医療現場に散在するあらゆる医療情報を集約、解析、可視化することで、医療従事者は経験や知識に依存せず患者に対して高品質な見守りと評価をいつでも、どこからでも、どんなデバイスからでも提供することができる。

2021年3月にはファインデックス、日本政策投資銀行、豊田通商、コニカミノルタらを引受先とする第三者割当増資により総額約1億5000万円の資金調達を実施した。

調達した資金は、「iBSEN」の開発および採用・組織体制の強化に充てる予定だ。

今後は「iBSEN」の医療現場への実導入を推進し、幅広い現場のニーズや課題に対応できる製品へ発展させることや、リアルワールドデータを活用したAIモデルの量産によるユースケースの拡大、他の先端研究機関との連携、並びに海外でのサービス展開へ向けた検証などを実現していく方針。
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文=STARTUP DB

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