ビジネス

2021.04.15 07:30

もはや手抜きではない。コロナ禍で進化する「冷食」「中食」

各企業の冷食/中食商品。左上から時計回りに、ロイヤルデリ、ローソン、Nosh、極洋の商品。

「中食」。外食と内食の中間にある、「持ち帰ってすぐ食べられる惣菜や弁当」、あるいはそれらを食すること、食文化をさす言葉だ。コロナ禍による外食制限、在宅時間の増加、それに伴う食事の準備へ疲弊する声が聞こえるなか、各企業がこの中食市場の開拓に取り組んでいる。

なかでも、「冷食」の製品開発が活発だ。ストックが効くため忙しいときの助けになるのはもちろん、ネット販売で気軽に送れるという便利さは、離れて暮らす親や子どもの食生活をサポートしたいという需要にも応えるのではないだろうか。

身近なコンビニからEC王者のアマゾン、ファミレスの動きまで、冷食・中食における企業の動向を紹介する。


ローソン、家飲みを意識?


2020年4月~12月において冷食カテゴリーの売上が2割程度伸長した(2019年同期比)というローソンでは、2020年9月より温めるだけで食べられる『ビストロシリーズ』の販売を開始している。これまでも主食クラスの冷食は販売されていたが、当シリーズでは「家飲み」「リモート飲み」に焦点をあてたかのようなラインナップが楽しめる。

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左上から時計回りに、『黒トリュフソースで食べるローストビーフ』『ベーコンとほうれん草のキッシュ2カット入り』『ビーフストロガノフ2個入り』『5層仕立てのラザニア2個入り』(画像提供:ローソン)

「外食には行けないし、ちょっと帰り道に寄ってワインのおつまみを買いたい」といった要望にこたえる、痒い所に手が届くシリーズともいえるだろう。『ベーコンとほうれん草のキッシュ』や『トリュフソースで食べるローストビーフ』など、思わず木製の皿に並べて写真を撮りたくなるラインナップだが、トップシールをはがすのみでそのまま皿としても利用できるという用意周到ぶり。
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文=アステル 編集=石井節子

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