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ロゴを見てもいまひとつピンと来なかったという人も、このサービスにぜひ注目してほしい。スペースXのロケット開発技術を活用してイーロン・マスクが立ち上げた衛星通信サービス「スターリンク」は、スケジュールに関するマイルストーンを着実に達成している。

マスクは2021年2月後半、ツイートユーザーへのリプライで、通信速度300Mbps、レイテンシ(遅延)約20msというインターネットサービスを2021年末までに提供するという計画を明らかにした。

米国であれば、これは十分に他社と渡り合えるサービス内容だ。スターリンクは2021年12月、米国内の地方部に高速インターネットを普及させることを目的とした米連邦通信委員会(FCC)のプログラムから、8億8550万ドルの補助金を含む有利な条件を勝ち取った。

スターリンクのサービスに関しては、その競争力の高さを警戒する多数のインターネットサービスプロバイダー(ISP)が、このサービスで採用されている技術は実験段階のものであり、十分な試験が行われておらず、将来的に問題を引き起こすと主張し、FCCに抗議したほどだ。

こうした動きがあること自体が、スターリンクのサービスがディスラプション(破壊的イノベーション)であることを示す、誰の目にも明らかな証拠と言えるだろう。

スターリンクは、スペースXがロケットを打ち上げるたびに、自らの衛星通信ネットワークを拡大している。加えて、公式サイトで事前登録を開始しており、すでに米国内では約1万人が申込済みだ。

スターリンクではこれらのユーザーに対し、インターネット接続サービスに加えて、緊急通報が可能な電話サービスを提供し、低所得ユーザー向けの割安な料金プランも用意する計画だ。スターリンクはこれらのメニューを通じて、既存の通信会社に真っ向勝負を挑む構えのようだ。

登録ユーザーのなかには、すでにインターネット接続用の「スターリンク・キット」と衛星アンテナを受け取った者もおり、開封動画を投稿したり、スターリンクのインターネット接続サービスのおかげで生活が一変したと、その喜びを綴ったりしている。

だが、何より興味深いのは、スターリンクのネットワーク構成と技術をもってすれば、年内にサービスエリアをほぼ全世界に拡大することを検討してもおかしくないという点だ。そうなれば、通信セクター全体に大きなディスラプションを引き起こす可能性がある。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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