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2021.03.18

資格取得や投資にお金を惜しまない! 不透明な時代を生きるU25世代の行動心理とは?

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少子高齢化、労働人口の減少が叫ばれている現代の日本。今後、経済が大きな盛り上がりを見せる気配もなく、明るい未来を思い描くことがますます難しくなっているのではないだろうか。そういった時代の中で、MERY世代の女子たちはどんな不安を抱え、どんな解決策を見出そうとしているのだろうか。MERYのアプリ内で実施したアンケートへの回答から垣間見える、イマドキ女子の行動心理に迫る。

ますます不透明な将来に不安を抱くMERY世代女子が大多数


MERYでは、2021年2月19日~24日にかけて、MERYのアプリ内にて「自身や世の中に関する不安・関心事」に関するアンケートを実施。社会人34名、大学生・専門学生10名、高校生23名、中学生12名、パート・アルバイト14名、専業主婦1名の計94名から回答が寄せられました。

まず、「最近ご自身について不安に思うことを教えてください」という質問をしたところ、将来に関することに不安を抱えている人が圧倒的に多いことがわかりました。

●「結婚できるのかどうか。もしできなかったときに一人で死んでいくことに不安を感じる」(社会人)
●「仕事の方向性は今のままでいいのか」(社会人)
●「経済的にこの先やっていけるかどうか」(社会人)
●「就活で入りたい企業に入れなかったらどうするべきか」(大学生)
●「将来、一人でも生きていけるだけの金銭的余裕を見通せるか」(大学生)
●「大学進路について」(高校生)

就職、仕事、結婚、老後、お金……この先どうなるのかわからない未来に対する不安は、いつの時代においても、誰もが一度は抱くものではないでしょうか。特に現代は、終身雇用制度が崩壊。一律の定期昇給などを廃止する企業も出現し、結婚して夫婦共働きで働き続けたとしても、安定した未来の確証が得られにくい時代です。将来に対する不安がより一層高まっていても不思議ではありません。

また、転職や独立、副業などは当たり前に。結婚せずに「おひとりさま」を楽しむという生き方もクローズアップされるなど、人生の選択肢が急に増えたことで、何が正解なのかわからなくなりやすい時代ともいえるのではないでしょうか。しかも、SNSなどによって周囲の人の行動や情報が見えすぎるせいで、「あの子はこんな選択をしているけれど、自分は今のままでいいのだろうか……」と、自分の将来に自信が持てなくなっているというのもあるかもしれません。

不安げな女性の写真
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加えて、「コロナ禍でさらに不安になった」、「コロナ禍で一人の時間が増え、いろいろと考えるようになった」という声も見受けられました。新型コロナウイルスの流行という想定外の出来事で世の中が一変。自分自身のキャリアや将来像、老後の先行きがさらに不透明になったことが、将来への不安に拍車をかけているといえそうです。

もうひとつ、少数派ではあるもののMERYが注目したのは、周りから見た自分の評価に対する不安です。

「可愛くないから冷たくされていると思う」(高校生)

この言葉には、自分に自信がなく、これからも周りの人の方が優遇されるような社会の中で生きていかなければならないのか……と、自分の将来をも憂うような気持ちが読み取れます。MERY Lab内の記事でも何度もお伝えしてきたように、自分と周囲を比較し、その結果、必要以上に自分を蔑み、自己肯定感が低くなりがちな、現代の若者ならではの不安といえるかもしれません。
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文=MERY Lab

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