不正批判はどこへ? トランプ前大統領、地元地方選で郵便投票

Photo by Joe Raedle/Getty Images

2020年の米大統領選をめぐり郵便投票批判を繰り返してきたドナルド・トランプ前大統領が、今週実施された地元フロリダ州の地方選で郵便投票を利用したことが明らかになった。

地元紙パームビーチ・ポストなどによると、9日のパームビーチ郡地方選に先立ち、トランプは5日に郵便投票を申請した。パームビーチ郡の選挙管理当局はウェブサイトで、トランプが郵送で投票をし、その票が9日に数えられたことを確認している。

パームビーチ郡の選挙でトランプが郵送で投票をしたのは3度目。トランプは昨年3月と11月のフロリダ州での予備選でも郵便投票を利用している。

2019年にニューヨーク市からパームビーチに居住地を変更して以来、トランプが選挙日当日に投票所で投票したのは一度きりだ。

トランプは昨年11月の大統領選後、郵便投票について、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)によって利用が広がった結果、不正がはびこりやすくなったなどと繰り返し批判してきた。だが、それが事実であることを示す証拠はない。

トランプは過去に、登録済みの有権者全員に郵便投票の申請書を送付している州をやり玉に挙げたこともある。一方で、昨年8月にはフロリダ州の投票システムは「安全」だと断言し、住民に郵便投票を奨励している。

編集=江戸伸禎

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