こうした人物はとても不快に映るかもしれないが、少なくともこの人には1つ良い点がある。それは、自らのキャリアのストーリーを積極的に語っていることだ。
誰しも自分独自の物語があるが、その力を活用できる人ばかりではない。キャリアストーリーをきちんと組み立てれば、あなたと競争相手の違いを明らかにし、あなたの価値を強調して他者を引きつけることができる。
「あのうぬぼれた自慢屋」のようにはなりたくないだろうが、それでも自分のキャリアストーリーをきちんと構築することでパーソナルブランドを構築し、成功の土台を作ることができる。
ここでは、自分について話すことが嫌いな人でもキャリアのストーリーを語るコツを紹介する。
1. インターネットで自分について検索する。
反論の声はあるかもしれないが、これはあなたについてより多くの情報を得ようとしている人がまず行うことだ。あなたは、検索結果に何が表示されるかを確実に理解しているだろうか? キャリアストーリーを作るときには、自分についてどのような情報があるかを理解するため、自分についての情報を集めるのが合理的だ。それから、それが現状に即していて役に立つものか、それとも古い情報で見苦しいと思われかねないものかを見極めること。
2. 相手が理解しやすいものにする
あなたがこの業界の重要人物である具体的な理由を誰もが理解していたら、それは素晴らしいことではないだろうか? さらに、将来の雇用主やパートナー、顧客候補に一番に思い出してもらえるとすればどうだろう?
これこそ素晴らしいキャリアストーリーが実現できるものだ。しかし、それには明確さが必要だ。明確なストーリーにすれば、対象のオーディエンスはあなたがどのような人で、何を提供し、どのような価値を持ち、他者とどのような点が違い、どのように自分の役に立つかをすぐに理解できる。
駆け離れた複数の業界で一見関係ない仕事をしてきたときでも、プライベートや仕事での経験をつなげる共通点は1つ(あるいは2つ)必ず見つかるはずだ。役職や役割を超えて考え、他者が点を楽につなげられるようにしよう。