米ニューオリンズで店内のライブ演奏再開、1年ぶりの復活

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新型コロナウイルスの感染者数が減少した米ニューオーリンズでは、経済再開に向けた取り組みが始動し、1年ぶりにバーやカフェなどでのライブ演奏が再開する。

ラトヤ・カントレル市長は記者団に対し、市の再開フェーズが3月12日から第3段階に入り、バーや音楽ホールなどでのライブ演奏が、事前に届け出を行った上で許可されると述べた。事業者はキャパシティ制限を守り、マスクの着用を義務付けることが必須となる。室内での歌やカラオケも許可される。

さらに、レストランやショップ、美容院などのキャパシティ制限も、これまでの50%から75%に緩和される。食事を提供しない屋内のバーの制限も、従来の25%から50%に緩和され、より高い稼働率での営業が可能になる。

ニューオーリンズにおける新規感染者数は、1月初旬にピークに達した後、ここ数週間で劇的に減少した。さらに、ニューオリンズ市ではワクチンの接種が進んでおり、約5人に1人が少なくとも1回目の接種を受けている。

「人々は互いを信頼し合い、次のフェーズに進むにふさわしい努力を行っている」と、カントレル市長は10日の記者会見で述べた。

ニューオーリンズでは、2020年3月下旬のロックダウン以降、ほとんどの店でライブ演奏が許可されておらず、エンターテイメント業界は大打撃を受けている。昨年11月、ツーリズム業界のリーダーらは、週に約1億2500万ドルの損失が生まれていると発表した。

市の恒例イベントである、ジャズ・フェスティバルは2020年に中止されたが、このイベントはニューオリンズに毎年約3億ドルをもたらしている。さらに、毎年2月か3月に開催される巨大カーニバルのマルディグラも、パレードが禁止されたため、今年は事実上のキャンセルとなった。Wallethubのデータで、マルディグラはニューオーリンズに年間10億ドルをもたらしている。

ニューオーリンズは、パンデミックの初期段階に米国で最も大きな打撃を受けた都市の一つだ。昨年のマルディグラは、米国で最初のスーパースプレッダーイベントの1つと考えられており、その後の数ヶ月間の高い感染率と死亡率につながっていた。

編集=上田裕資

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