ヘンリー王子夫妻、批判を浴びるプライベートジェット使用歴

ヘンリー王子とメーガン妃 /Getty Images

ヘンリー王子とメーガン妃 /Getty Images

ヘンリー英王子とメーガン妃夫妻ほどの大物カップルだと、プライベートジェットはもはや「プライベート」ではなく、滑走路に降り立った途端に、まるでオプラ・ウィンフリーがマンハッタンのタイムズスクエアで「私を見て!」と叫び始めたかのような注目を集めてしまうだろう。

グーグルで「Meghan Markle private jet」や「Prince Harry private jet」と検索すると膨大な数がヒットし、その件数はオプラについての同様の検索結果や、豪華なライフスタイルで知られるキム・カーダシアンのプライベートジェット関連検索結果よりも多い。

現在、オプラとのインタビューが話題を呼んでいる王子夫妻は過去に、プライベートジェット利用をめぐる批判を浴びてきた。その主な理由は、2人が温室効果ガス排出削減を強く支持していることだ。本記事では、夫妻のプライベートジェット使用が話題を集めた過去の事例を振り返る。

夫妻自身がジェット機を所有しているとの情報はなく、プライベートジェットの利用は友人や、イベントなどの主催者、取引先企業、チャーターを通したものだ。

夫妻が最後にプライベートジェットに乗ったと報じられているのは昨年5月。バンクーバーからロサンゼルスへの引っ越しのため、俳優で映画監督・製作者のタイラー・ペリーが所有するエンブラエル社製「Lineage 1000E」を借りたとされる。プライベートジェット情報誌ビジネス・ジェット・トラベラーによれば、同機の新品価格は5300万ドル(約58億円)。フォーブスは、ペリーの保有資産額を10億ドル(約1100億円)と推定している。

ヘンリー王子とメーガン妃のプライベートジェットの利用が悪い意味で脚光を浴びたのは、2019年のことだ。セスナ製のジェット機「セスナ・サイテーション・ソブリン」で息子のアーチーを連れてエルトン・ジョンに会いに行ったことで、多くの批判を集めた。

エルトン・ジョンはこうした批判に対し、夫妻のためにカーボンオフセット(発生した温室効果ガスを相殺するため温室効果ガス削減活動に投資すること)を購入しており、プライベートジェット使用は夫妻の安全のためだったと反論した。

カザフスタンでのヘリ利用で注目も


英紙デーリー・メールは、夫妻がその数週間前にも英国からスペインのイビサ島にプライベートジェットで移動していたと報道。さらにヘンリー王子は、イタリア・シチリア島でグーグルが開催した気候変動会議への参加にもプライベートジェットを使用していた。

ヘンリー王子はメーガン妃と知り合う前の2014年、別のチャレンジャー機で米フロリダ州マイアミからテネシー州メンフィスへと移動しているところを目撃されている。デーリー・メール紙によると、王子は当時、交際していた英女優クレシダ・ボナスと破局したばかりで、傷心旅行中だった。

ヘンリー王子はそのボナスと2014年にカザフスタンを訪れた際、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領支持者として物議を醸している人物が所有するヘリコプターで移動したことが報じられた。

ただ、王子は常にこうした批判にさらされていたわけではない。2009年には、米国訪問時にビジネスクラスを利用したことで、メディアから称賛の声が相次いだ。その際に引き合いに出されたのが、父のチャールズ皇太子とカミラ夫人によるプライベートジェット利用で、皇太子夫妻は約45万ドル(約5000万円)を費やしてジェット機をチャーターしていたとされる。また、叔父のアンドルー王子は2008年、大西洋横断にジェット機を使い、15万ドル(約1600万円)以上を費やした。

編集=遠藤宗生

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