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Seth Wenig-Pool/Getty Images

ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモが昨年10月に出版したコロナ対策の回顧録の出版元は、クオモを取り巻くスキャンダルが噴出したことを受けて、この本のプロモーションと増刷の中止を宣言した。

クオモ知事は、彼の政権が高齢者施設における新型コロナウイルスの死者を過小報告していたとされる疑惑をめぐり、世論の厳しい非難と連邦政府からの調査に直面している。知事は、死者数の問題をトランプ前政権からの攻撃材料に使われることを恐れ、老人ホームから病院に搬送され、病院で死亡した入居者を「施設での死者数」に含めていなかったとされる。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、知事の側近が7月の報告書からデータの隠蔽を開始したことが、クオモを「パンデミックと戦う国家のリーダー」のポジションに押し上げることにつながったという。

クオモは10月に「アメリカン・クライシス:パンデミックから得たリーダーシップの教訓」という書籍を出版していた。

ペンギンランダムハウスの子会社のクラウン出版グループは、NYTの取材に、この本の「積極的な支援を一時停止した」と述べ、今後の増刷やペーパーバック版の発行を行わないと話している。

同書は10月の出版直後にはベストセラーとなったが、その後の売上は減少し、2月にはわずか300部しか売れなかったと、市場調査会社NPD はブルームバーグに述べている。クラウン出版グループもクオモの事務所も、フォーブスからのコメント要請に応じていない。

クオモは、データの取り扱いにいかなる不正も無かったと主張しいるが、彼の特別顧問はニューヨーク・タイムズとウォール・ストリート・ジャーナルの報道に応える声明の中で、施設外のデータは保健省が、適切に検証されたことを確認できなかった後に、「除外されていた」と述べた。

クオモは、高齢者施設のデータの問題以外にも、複数のスキャンダルを抱えており、彼の辞任を求める声が民主党内からも高まっている。ここ数週間で5人の女性が、彼の職場での不適切な行為を糾弾したが、クオモはそれを否定した。

ニューヨーク州のジェームズ司法長官は3月1日、クオモ知事が元側近の女性たちからセクハラを受けたと告発されている問題について、独立調査を開始すると発表した。

編集=上田裕資

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