国別「最もリッチな上位1%」の条件に見る、世界の富の不均衡

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一方、超富裕層が比較的少ない他の多くの国々では、上位1%の基準を満たすためのハードルは大幅に下がる。たとえば中国では、今後数年のうちに上位1%入りへの条件がかなり厳しくなるとみられているが、2020年の時点では、同国で最もリッチな人たちの仲間に入るには85万ドルで十分だった。

インドの上位1%の基準額はさらに低く、わずか6万ドルで上位1%に入ることができる。これは、最も基準額が高いモナコの1%にも満たない額だ。だが、こうした状況は長くは続かないだろう。ナイト・フランクは、複数の富の状況に関する予測を引用しつつ、インドでの基準額は今後5年間で2倍にまで上昇すると見込んでいる。

対象国における、資産額が国民全体の上位1%に入るために必要な金額(2021年時点)

国/金額

モナコ 790万ドル(約8億6260万円)
スイス 510万ドル(約5億5690万円)
米国 440万ドル(約4億8040万円)
フランス 210万ドル(約2億2930万円)
ドイツ 200万ドル(約2億1840万円)
英国 180万ドル(約1億9650万円)
日本 150万ドル(約1億6380万円)
中国 85万ドル(約9280万円)
ロシア 40万ドル(約4370万円)
インド 6万ドル(約660万円)

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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