燃え尽き症候群について、上司に伝えるにはどうすれば?

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上司に心を開くことが難しいと感じる場合、別の人から始めよう。友人や仲の良い同僚、あるいはコーチやセラピストなどとネットを通じて継続的なつながりを築くこと。信頼できる相談者を数人持てば、上司との会話を事前に練習することさえできるかもしれない。

不平を漏らしている、あるいは誰かのせいにしているように聞こえないような方法で懸念を伝える練習をすること。上司と実際に議論する際は、自分が疲れ果てているときではなく落ち着いているときを選ぶこと。問題を解決したいと考えていて、上司の支援が必要なことを明確にする。

3. 解決策を準備しておく


ステープルズは、会議に臨む際には提案を用意しておくことを勧めている。「燃え尽き症候群について話すときには、自分に何が必要か、上司がどのように支援できるかを明確に考えてからネット上で会議に臨もう」とステープルズ。

「あなたは誰よりも自分のことを理解している。休みの日を取って心の健康に向き合うことや業務の変更、プロジェクトへの支援など、何にしても課題のみでなく解決策を提案すること」(ステープルズ)

自分が何を変えたいかを考えてみよう。高度なプロジェクトに集中するため、追加のリソースや時間が必要だろうか? 障壁の存在を伝える場合や期待値を合わせる場合も、まずは会議の具体的な目標を明確にすること。

会話では、自分だけでなくチームについても話すようにする。燃え尽き症候群があなたの生産性や事業全体をどのように左右するかを示せばより建設的な会話ができる。本来ならばどれほど多くの成果が出せているかを上司に説明することで、上司は燃え尽き症候群からの回復計画を立てる支援をしたいとより強く考えるだろう。

4. 自分の健康に責任を持つ


自分の健康に責任を持つのは最終的には自分だ。境界線を設定し、精神的に安定した状態を維持するための活動に割く時間を作ろう。1日の間に定期的に休憩を取り、散歩をしたりさっと運動したり、友人や家族と話したりする。

在宅勤務をしているときは、1日中デスクに張り付いてしまいがちだ。自分だけの重要な時間を作ることが大きな違いを生む。

新型コロナウイルス感染症の流行により燃え尽き症候群になった人もいれば、既に存在していた燃え尽き症候群が顕在化しただけの人もいる。

可能であれば、全体像を得るために休みを取ろう。そうすれば、自分には仕事やキャリアの変更を考える準備ができていると気づくかもしれない。

どちらにせよ、燃え尽き症候群の症状を放置しないこと。燃え尽き症候群を隠さず自己観察を行えば、長期的にはメリットをもたらすような合理的な境界線を設定する機会が持てる。

翻訳・編集=出田静

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