I solve the “people pain points” that keep leaders awake at night.

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著名な最高経営責任者(CEO)が、あらゆる批判を無視して画期的な商品を市場にもたらした逸話は多い。

こうした頑固な伝説的CEOは本のネタには良いかもしれない。しかし、リーダーが批判を受けた場合に問題になるのは自分の意見を貫かなかったことよりも、むしろ相手の意見に聞く耳を持たなかったことである場合がほとんどだ。

筆者のコンサルティング企業リーダーシップIQが2万1008人の従業員を調査した「The State Of Leadership Development(リーダーシップ育成状況)」からは、大部分のリーダーが改善提案や、あるいは従業員の懸念にさえきちんと耳を傾けていないことが明らかになった。

従業員のうち、上司に仕事での問題を共有した場合、上司はいつも建設的な対応をしてくれると答えた人はわずか26%だったが、仕事の問題を共有した上司が建設的な対応をしてくれることが全く、あるいはほとんどないと答えた人は18%だった。また、自分の上司は改善案を述べることを常に促し評価していると答えた従業員はわずか27%だった。

調査では、いくつか回帰分析も行った。その結果、従業員から仕事の問題を共有されたときにリーダーが建設的に反応した場合、従業員は仕事でベストを尽くそうと奮起することが多かった。

また、問題を共有したときに上司がいつも建設的に対応してくれると答えた従業員の60%は、現雇用主を勤務先として強く勧めるだろうと回答。一方、仕事での問題を共有したときに全く建設的な対応が見られないと答えた従業員の中で、雇用主を勤務先として強く推薦すると答えた人はわずか5%だった。

間違いを指摘されたときに、まず言うべきこと


素晴らしいリーダーは、間違っていると言われたり改善の提案を受けたりした場合、「興味深いですね、もっと聞かせてください」と発言する。自己弁護的になったり大きなため息をついたり、あからさまに嫌な顔をしたりするのではなく、相手から批判を受けたことを認めて説明を求める。

この1文は非常にシンプルなものに思えるが、その裏にはとても複雑な心理学がある。自分が間違っていると言われたら、大半の人は無意識に強い反応を示す。実際、批判されたときは脳の特定の部分での活動が増えることが、複数の研究から示唆されている。

「興味深いですね、もっと聞かせてください」と言えば、自分を落ち着かせて呼吸を整え、思慮深い返答を準備する時間稼ぎができる。

2つ目に、間違っていると批判する相手自身が間違っている場合もある。批判を受けても、それがいつも正しいもので、役に立つとは限らない。「興味深いですね」という言葉を先に使うのもそのためだ。

この言葉は、必ずしもその批判に同意していることを示すものではなく、「批判は分かりました。もっと詳しく説明してもらえますか?」と伝えているだけだ。

翻訳・編集=出田静

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