ビジネス

2021.03.19 08:30

Clubhouseが教えてくれた「後発サービスが勝つ」ための5つのポイント


■ Google

リリース日: 1997年1月
先発サービス: Friendster, MySpace

ネットが普及し始めて最も初期のサービスが検索エンジン。その中でGoogle Seachは最も後にリリースされたサービスになる。

Googleが出てくる前までは、Yahoo, Excite, Lycos, AltaVista, Infoseekなど、複数の検索エンジンが乱立しており、毎月のように利用者ランキングが入れ替わる検索エンジン戦国時代だった。そんな中で天下布武を成し遂げたのが、後発のGoogleだった。



■ iPhone

リリース日: 1997年1月
先発サービス: Palm, Blackberry, ザウルス, ガラケー

世界初のスマホはiPhone出ることは間違いない。そういった意味では先発のように思うかもしれないが、実はその前にもいくつか類似のデバイスは存在していた。

Palmやザウルスに代表されるPDAやBlackberryだ。ネットに繋がる携帯という意味では、日本のガラケーが十年以上も前にすでに存在していた。

昔のPDAなどの写真
スマホの前身であるPDAやBlackberry

■ Tesla

リリース日: 2010年5月 (Model S)
先発サービス: GM EV1, シボレー Volt

自動車会社として世界一の時価総額を達成したTeslaは、もちろん自動車会社としてはめちゃくちゃ後発。むしろ21世紀にできた数少ない自動車メーカーだろう。

そして、EV車両としても、すでにGMやシボレーがTeslaよりも前にリリースしていた。しかし、それらがことごとく大失敗をしたEV焼け野原の中から、真打としてTeslaがリリースした初の量産モデルのModel Sが大成功した。

昔のGMのEV車
アメリカ初の量産EVであるGMのEV1は派手に失敗した

■ Instacart

リリース日: 2013年6月
先発サービス: Webvan

パンデミックによる外出自粛の際に最もありがたいサービスの一つが、生鮮食品のデリバリーサービスだろう。その代表的なのがインスタカート。

2013年にリリースされたこのサービスは、実はその10年ほど前に同じようなコンセプトのスタートアップが存在した。Webvanは、現在のインスタカートやAmazonフレッシュと全く同じサービスとしてスタートしたが、90年代のドットコムバブルの終焉とともに空中分解した。


次ページ > 後発でも勝てるサービスになるための5つのポイント

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax inc.)

ForbesBrandVoice

人気記事