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2021.03.14 12:30

配当株で利益を上げる最良の方法


市場パフォーマンスの観点から見ると、配当貴族はS&P500と比較してどうなのだろう? 過去を振り返ると、配当貴族は下降相場で優位に立った。2008年には22%下落したが、当時のS&P500は27%と、より大きく落ち込んでいた。一方、現在のような強気相場ではやや遅れをとる(2月25日[原文記事公開日]の市場は例外かもしれない)。

近年の上げ相場でも、こうした傾向が示されている。配当貴族を扱うプロシェアーズETFは、2021年に入ってから2月24日現在で3.6%の上昇、また過去3年間で年率11.4%の上昇を示している。これは、全体のベンチマーク指数を反映した主要ETFであるSPDR S&P500の後塵を拝している。こちらの2021年の上昇率は4.8%、過去3年間の上昇率は年14.7%だ。

以上からわかるのは、アマゾンやフェイスブックといった巨大テック企業株がしばらく前から猛烈に上昇しており、それらが市場利益の大部分を担ってきたということだ。加えて、こうした企業のほとんどは配当金を払っていない。

一方、配当貴族指数の過去10年間の標準偏差は12.8%で、S&P500は13.4%だった。つまり配当貴族株は相対的にボラティリティが低く、S&P500と比べて低リスクといえる。

配当株は「ここ5年は厳しい環境におかれてきた」ものの、長期的には「好ましい立ち位置にある」と、コニングのタウンズウィックは述べた。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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