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フォーブス共同編集者

左) ラッパーのジェイ・Z 右) スクエアCEO ジャック・ドーシー

ツイッターと決済企業のスクエアのCEOを務めるジャック・ドーシーは今年2月、音楽プロデューサーでラッパーのジェイ・Zと共同で「Btrust」と呼ばれる基金を設立した。

Btrustの目的は、ビットコインをベースとする事業を行う企業を支援することで、2人はそれぞれ500ビットコイン(約25億円)をこの基金に寄付し、アフリカとインドの開発チームを支援すると宣言した。

しかし、2人の取り組みはこれだけで終わらなかった。スクエアは3月4日、ジェイ・Zが2015年に買収した音楽ストリーミングサービス「Tidal」に、2億9700万ドル(約320億円)を支払い、過半数株式を取得するとアナウンスした。今回の取引でTidalの企業価値は4億5000万ドルとされた模様で、これはかなりのバーゲン価格と言えそうだ。

ソフトバンク傘下のスプリントは2017年にTidalの株式の33%を取得したが、Music Business Worldwideはその際の支払い額が2億ドルで、評価額が6億ドルと推定していた。Tidalは、スポティファイやアップルミュージックなどの競合がひしめくストリーミング分野で苦戦しており、評価額が低下したのはそのためと考えられる。

それにしても、スクエアはTidalを傘下に収めることで、何をやろうとしているのだろうか? ドーシーはTidalが今後、アーティストを支援するための新たな方法にフォーカスしていくと述べている。ジェイ・Zもツイッターで次のように述べている。

「私は、最初からTidalは単なる音楽ストリーミング以上のものだと言っていた。そして6年が経過した今も、このプラットフォームはアーティストたちをサポートするものであり続けている」

ドーシーとジェイ・Zが、Tidalに新たな活力を与えようとしているのは確実だが、彼らはストリーミングでゲームの流れを変えようとしているのではなさそうだ。その代わりに、彼らはアーティストにもっと多くの報酬を、新たなツールを用いて与えることで、Tidalを再び盛り上げる計画だと考えられる。

イーロン・マスクの妻もNFTで収益化


テック系メディアrecodeのピーター・カフカは、3月4日の記事で、2人がNFTと呼ばれるタイプの暗号資産(仮想通貨)のトークンを用いて、アーティストに収益化の機会を与える可能性があると指摘した。

編集=上田裕資

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