花見とコロナと経済損失 そもそも「経済効果」とはなにか?

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数字を鵜呑みせず条件を調べよう


これまで経済効果の意味や、算出方法について見てきたが、実はニュースで報道された経済効果ならまだしも、政治家が提示する経済効果は鵜呑みをしないほうがよい。

とてもロジカルに算出しているように思えるかもしれないが、波及効果をどこまで取り入れるか、またどの観点から算出するかによって、数字に大きな開きが出ることがあるからだ。時には真逆の結果、つまり経済に好影響という結果と、マイナス効果という結果が出ることもあるということだ。

先程の産業関連表も5年に1度しか更新されないため、その間に大きなイノベーションが起きたり、景気や為替に変動があったりすれば、正確な計算はできなくなってしまう。

本稿を通じて、経済効果が何を意味するのか、どのように算出されるのかを理解されたと思う。メディアで報じられた経済効果など鵜呑みにせず、どのような根拠で算出された数字なのかに注目し、自分で最終的な判断を下せるようになってもらえたら幸いだ。

連載:0歳からの「お金の話」
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文=森永康平

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