マイクロソフトは、これまでに述べてきたようなサービスのほかにも、医療向けの堅牢なハードウェアを開発した。その一例が、「コラボレーションを強化するアプリとソリューションを備えた複合現実の無線デバイス」であるHololensだ。
Hololensの用途やユースケースは無限にある。マイクロソフトの公式ブログで、記者のデボラ・バックは、Hololensのヘッドセットを使えば、世界中の外科医が連携して同じ手術に取り組むことができると説明している。「3つの大陸にいる3人の外科医が、手術のアプローチについて議論し、1ステップごとに話し合い、それぞれのアプローチを共有することができる」
さらにマイクロソフトは、人工知能(AI)分野でも新たな道を開こうとしている。とりわけ力を注いでいるのが、医学研究、医療品質、データ・コラボレーションに関する機能の向上だ。AIや機械学習技術によって実現する可能性のある応用例の途方もない可能性を考えれば、これは同社が(そして医療業界全体が)前進するうえで重要な道になるだろう。
多くの大手テック系企業や巨大企業が医療市場に参入しているいま、マイクロソフトは今後も、その膨大な知識基盤、業界での経験、多様なリソースを活用し、革新を押し進めていくはずだ。過去40年以上にわたってそれなりの実績を残してきたことを考えれば、マイクロソフトが今後数年で、医療分野において重要な足跡を残す可能性は高いだろう。