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ニュートロンは、エレクトロンと同じく、液体酸素と灯油から作られた燃料を使用する。エンジンは、エレクトロンの「ラザフォード」の後継モデルだが、まだ名称はないという。Beckによると、エレクトロンが衛星の打ち上げに特化しているのに対し、ニュートロンは人間の運搬も想定しているという。

「この水準のロケットを開発したら、人間の運搬も視野に入れるのは当然だ」とBeckは言う。ロケットラボは、人間を乗せる宇宙船の開発にまだ着手しておらず、乗船人数など詳細を明らかにしていない。

ロケットラボは、SPAC(特別買収目的会社)との合併による上場を目指していることを明らかにしている。また、同社はニュートロンを再利用可能にする方法を示しており、スペースXのFalcon 9のように、洋上プラットフォームに着陸するよう設計されるという。

「逆噴射による着陸になるが、我々独自のやり方に驚く人がいるかもしれない」とBeckは述べたが、詳細は語らなかった。

ロケットラボは、ニュートロンの打ち上げコストについて明らかにしていない(エレクトロンの打ち上げコストは、700万ドルとされている)。

ロケットラボは、2024年に初めてニュートロンを打ち上げる予定だ。これまで、エレクトロンの打ち上げは全てニュージーランドで行われてきたが、ニュートロンはまず、バージニア州にあるNASAのWallops Flight Facilityから打ち上げられる。

ニュートロンは、メガコンステレーションや人間以外にも、月や火星、金星への惑星間ミッションなど、様々な用途に対応している。ニュートロンは、月へは2000キロ、火星と金星へは1500キロのペイロードを輸送することができる。

「我々は、今年後半にNASAのミッションで月に向けてロケットを打ち上げるほか、火星へのミッションも予定している。また、我々自身のミッションで金星探査を行う」とBeckは話す。

Beckはかつて、エレクトロンよりも大きなロケットは作らないと明言し、約束を破ったら帽子を食べると述べたことがある。しかし、今回はニュートロンよりも大型のロケットを作る可能性を否定しなかった。

「もう二度とそんな約束はしない。前回は帽子を食べたが、味は最悪だった」と彼は話した。

編集=上田裕資

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