時代を読む、東京ホテルストーリー vol.7「オークウッドプレミア東京」

最上階19階の2ベッドルーム エグゼクティブのリビング。ガラス張りで明るい部屋には19階のみテラス付き。都心の整然としたパノラマ



2ベッドルーム エグゼクティブのマスターベッドルーム。

一方、最高の立地にあることはもちろんだが、最も快適なのは、感染症対策はもちろん、やはりきちんとしたセキュリティからくる安心感である。基本は長期滞在者が多く部屋数も抑えてあることから、スタッフとは顔見知りになり、通りすがりの会話ではなく、「本来の会話らしい会話が成立してくるのがお互いに安心感を高める」と、総支配人。

近づきすぎず、離れすぎず、快適な距離で接するホテルスタッフに、1年以上の長期滞在者はもちろん、たとえ1泊のゲストにも信頼感が生れリピーターとなる。施設の充実とともに、むしろ仕事で家や家族と離れている多忙なビジネスエグゼクティブにとって、ホッと自宅で寛ぐような、心癒されるソフトランディングなサービスが活かされている。




館内にレストランはないが、リクエストをすれば「PRIME CHEF」(厳選シェフの出張サービス)からシェフがやってきてくれ、プライベートシェフとして料理を提供。事前にカテゴリーもリクエスト。この日はイタリアンのコース。写真はパスタ料理とメインの肉料理。デザートまで自分たちのためだけに料理して呉れる贅沢な時間。

総支配人はこう語る。「ホテルとしては戦いません。長期滞在者のニッチなマーケットとして、ホテルではなかなか真似のできない非日常体験(プライベートシェフもその一つ)の造成で話題を作り、需要を掘り起こせたら…。お陰様で顧客満足度はとても高いです」と。

今後はブランドの認知度をより上げていくことをミッションとしている。東京駅から徒歩2分という一等地で、これ以上ない「隠れ家」は、知られ過ぎず、自分の隠れ家として現状を保ちたいと願う我儘な上顧客も多いのではないだろうか。


同じビル内にある外部施設(フィットネス・スポーツジム)と提携しているため宿泊者は無料で利用可能。

オークウッドプレミア東京
東京都千代田区丸の内1-8-2
https://www.oakwood.com/ja-jp/japan/tokyo/premier-tokyo

文=せきねきょうこ

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