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日米スポーツビジネス最前線

WNBA選手会長のネカ・ オグウマイク選手(Photo by Stringer/Anadolu Agency via Getty Images)

近年、女子スポーツが世界的な盛り上がりを見せている。

日本でも、9月12日にいよいよ開幕する初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ(Women Empowerment League)」やバスケットボールの「Wリーグ」、ソフトボールの「JDリーグ(Japan Diamond Softball LEAGUE)」など、さまざまな競技の女子リーグが変革期を迎えているが、今回は数歩先行く欧米の実情に目を向けてみたい。

まずは英国、男子サッカーのビッグクラブ、リバプールやマンチェスター・ユナイテッド等の女子チームがプレーする「FA女子スーパーリーグ」が、2021-22シーズンからの放映権について発表。一部報道によると、BBCそしてSky Sportsとの3年契約の放映権料は年間800万ポンド(約12億円)ともされている。

米国では、NFLラスベガス・レイダースのオーナーであるマーク・デイビスが、WNBA(米女子プロバスケットボールリーグ)のラスベガス・エースを買収したニュースが話題となった。

なぜ、NFL球団のオーナーがWNBA球団を買収したのか? NFLとWNBAの融合によって、ダイバーシティ&インクルージョンを推進していく狙いだという。

NFLラスベガス・レイダースのオーナーでWNBAラスベガス・エースを買収したマーク・デイビス
WNBAラスベガス・エースを買収したNFLラスベガス・レイダースオーナーのマーク・デイビス(Getty Images)

このように、成長性が感じられる女子スポーツではあるが、他方、未だ賃金や労働環境の面で大きな男女格差が存在しているのも事実である。

選手のツイートで注目を集めた、NBAとWNBAの報酬格差


米バスケットボール界のレジェンド2選手の戦績と収入について、WNBA ロサンゼルス・スパークスのエリカ・ウィーラー選手が投稿したツイートが、昨年10月の投稿以来約20万ものインプレッションを集め、今でもタイムラインを席巻している。

世界的人気を誇るNBAのレブロン・ジェームスと東京2020含め5度のオリンピック優勝経験を持つWNBAのスー・バードを比較したもので、両選手ともプロ歴17年、全米優勝4回とアスリートとしての競技歴や成績は共通するものの、報酬金額には大きな差がある。

ジェームスの年俸3744万ドル(約41億円)は、バードの年俸21万5000ドル(約2400万円)の約170倍。さらにはジェームスが2020年NBAファイナル(決勝シリーズ)の試合で得た勝利ボーナスが、バードの年俸を15万ドル以上(約1700万円以上)も上回っていたのだ。

サッカー界のあり得ない賃金格差 ネイマール年俸は女子選手1700人分」や「サッカーW杯の賞金総額、男女で400億円以上の差」にもあるように、男女の賃金格差は米バスケットボール界のみならずスポーツ界全体の問題であり、ひいては社会全体の問題だ。

今回のコラムでは、今年8月までWNBA球団ロサンゼルス・スパークスに勤務していた筆者の視点から、米国でダイバーシティ推進No.1スポーツリーグと評価される「WNBA」が男女格差に対して行った、抜本的な改革について紹介する。

文=大塚彩花 編集=宇藤智子

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